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gyoseishoshi_2019_002
gyoseishoshi
2,019
2
問題2 裁判の審級制度等に関する次のア~オの記述のうち、妥当なものの組合せはどれ か。 ア 民事訴訟および刑事訴訟のいずれにおいても、簡易裁判所が第1審の裁判所であ る場合は、控訴審の裁判権は地方裁判所が有し、上告審の裁判権は高等裁判所が有 する。 イ民事訴訟における控訴審の裁判は、第1審の裁判の記録に基づいて、その判断の 当否を事後的に審査するもの(事後審)とされている。 ウ刑事訴訟における控訴審の裁判は、第1審の裁判の審理とは無関係に、新たに審 理をやり直すもの(覆審)とされている。 エ上告審の裁判は、原則として法律問題を審理するもの(法律審)とされるが、刑 事訴訟において原審の裁判に重大な事実誤認等がある場合には、事実問題について 審理することがある。 オ上級審の裁判所の裁判における判断は、その事件について、下級審の裁判所を拘 束する。 1 ア・イ 2 ア・オ 3 イ・ウ 4 ウ・エ 5 エ・オ
5
gyoseishoshi_2019_003
gyoseishoshi
2,019
3
問題3 議員の地位に関する次の記述のうち、法令および最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。 1 衆参両議院の比例代表選出議員に欠員が出た場合、当選順位に従い繰上補充が行われるが、名簿登載者のうち、除名、離党その他の事由により名簿届出政党等に所属する者でなくなった旨の届出がなされているものは、繰上補充の対象とならない。 2 両議院の議員は、国会の会期中逮捕されないとの不逮捕特権が認められ、憲法が定めるところにより、院外における現行犯の場合でも逮捕されない。 3 両議院には憲法上自律権が認められており、所属議員への懲罰については司法審査が及ばないが、除名処分については、一般市民法秩序と関連するため、裁判所は審査を行うことができる。 4 地方議会の自律権は、議院の自律権とは異なり法律上認められたものにすぎないので、裁判所は、除名に限らず、地方議会による議員への懲罰について広く審査を行うことができる。 5 地方議会の議員は、住民から直接選挙されるので、国会議員と同様に免責特権が認められ、議会で行った演説、討論または表決について議会外で責任を問われない。
1
gyoseishoshi_2019_004
gyoseishoshi
2,019
4
問題4 家族・婚姻に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものは どれか。 1 嫡出でない子の法定相続分を嫡出子の2分の1とする民法の規定は、当該規定が 補充的に機能する規定であることから本来は立法裁量が広く認められる事柄である が、法律婚の保護という立法目的に照らすと著しく不合理であり、憲法に違反す る。 2 国籍法が血統主義を採用することには合理性があるが、日本国民との法律上の親 子関係の存否に加え、日本との密接な結びつきの指標として一定の要件を設け、こ れを満たす場合に限り出生後の国籍取得を認めるとする立法目的には、合理的な根 拠がないため不合理な差別に当たる。 3 出生届に嫡出子または嫡出でない子の別を記載すべきものとする戸籍法の規定 は、嫡出でない子について嫡出子との関係で不合理な差別的取扱いを定めたもので あり、憲法に違反する。 4 厳密に父性の推定が重複することを回避するための期間(100日)を超えて女性 の再婚を禁止する民法の規定は、婚姻および家族に関する事項について国会に認め られる合理的な立法裁量の範囲を超え、憲法に違反するに至った。 5 夫婦となろうとする者の間の個々の協議の結果として夫の氏を選択する夫婦が圧 倒的多数を占める状況は実質的に法の下の平等に違反する状態といいうるが、婚姻 前の氏の通称使用が広く定着していることからすると、直ちに違憲とまではいえな い。
4
gyoseishoshi_2019_005
gyoseishoshi
2,019
5
問題5 選挙権・選挙制度に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当でないものはどれか。 1 国民の選挙権それ自体を制限することは原則として許されず、制約が正当化されるためにはやむを得ない事由がなければならないが、選挙権を行使するための条件は立法府が選択する選挙制度によって具体化されるものであるから、選挙権行使の制約をめぐっては国会の広い裁量が認められる。 2 立候補の自由は、選挙権の自由な行使と表裏の関係にあり、自由かつ公正な選挙を維持する上で、きわめて重要な基本的人権であることに鑑みれば、これに対する制約は特に慎重でなければならない。 3 一定の要件を満たした政党にも選挙運動を認めることが是認される以上、そうした政党に所属する候補者とそれ以外の候補者との間に選挙運動上の差異が生じても、それが一般的に合理性を有するとは到底考えられない程度に達している場合に、はじめて国会の裁量の範囲を逸脱し、平等原則に違反することになる。 4 小選挙区制は、死票を多く生む可能性のある制度であることは否定し難いが、死票はいかなる制度でも生ずるものであり、特定の政党のみを優遇する制度とはいえないのであって、選挙を通じて国民の総意を議席に反映させる一つの合理的方法といい得る。 5 比例代表選挙において、選挙人が政党等を選択して投票し、各政党等の得票数の多寡に応じて、政党等があらかじめ定めた当該名簿の順位に従って当選人を決定する方式は、投票の結果、すなわち選挙人の総意により当選人が決定される点で選挙人が候補者個人を直接選択して投票する方式と異ならず、直接選挙といい得る。
1
gyoseishoshi_2019_006
gyoseishoshi
2,019
6
問題6 教科書検定制度の合憲性に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、 妥当でないものはどれか。 1 国は、広く適切な教育政策を樹立、実施すべき者として、また、子供自身の利益 を擁護し、子供の成長に対する社会公共の利益と関心にこたえるため、必要かつ相 当な範囲で教育内容についてもこれを決定する権能を有する。 2 教科書検定による不合格処分は、発表前の審査によって一般図書としての発行を 制限するため、表現の自由の事前抑制に該当するが、思想内容の禁止が目的ではな いから、検閲には当たらず、憲法21条2項前段の規定に違反するものではない。 3 教育の中立・公正、教育水準の確保などを実現するための必要性、教科書という 特殊な形態での発行を禁ずるにすぎないという制限の程度などを考慮すると、ここ での表現の自由の制限は合理的で必要やむを得ない限度のものというべきである。 4 教科書は学術研究の結果の発表を目的とするものではなく、検定制度は一定の場 合に教科書の形態における研究結果の発表を制限するにすぎないから、学問の自由 を保障した憲法23条の規定に違反しない。 5 行政処分には、憲法31条による法定手続の保障が及ぶと解すべき場合があるに しても、行政手続は行政目的に応じて多種多様であるから、常に必ず行政処分の相 手方に告知、弁解、防御の機会を与える必要はなく、教科書検定の手続は憲法 31 条に違反しない。
2
gyoseishoshi_2019_007
gyoseishoshi
2,019
7
問題7 動物愛護や自然保護に強い関心を持つ裁判官A氏は、毛皮の採取を目的とした野生動物の乱獲を批判するため、休日に仲間と語らって派手なボディペインティングをした風体でデモ行進を行い、その写真をソーシャルメディアに掲載したところ、賛否両論の社会的反響を呼ぶことになった。事態を重く見た裁判所は、A氏に対する懲戒手続を開始した。 このニュースに関心を持ったBさんは、事件の今後の成り行きを予測するため情報収集を試みたところ、裁判官の懲戒手続一般についてインターネット上で次の1 ~5の出所不明の情報を発見した。このうち、法令や最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。 1 裁判官の身分保障を手続的に確保するため、罷免については国会に設置された弾劾裁判所が、懲戒については独立の懲戒委員会が決定を行う。 2 裁判官の懲戒の内容は、職務停止、減給、戒告または過料とされる。 3 司法権を行使する裁判官に対する政治運動禁止の要請は、一般職の国家公務員に対する政治的行為禁止の要請よりも強い。 4 政治運動を理由とした懲戒が憲法21条に違反するか否かは、当該政治運動の目的や効果、裁判官の関わり合いの程度の3点から判断されなければならない。 5 表現の自由の重要性に鑑みれば、裁判官の品位を辱める行状があったと認定される事例は、著しく品位に反する場合のみに限定されなければならない。
3
gyoseishoshi_2019_008
gyoseishoshi
2,019
8
問題8 行政上の義務の履行確保手段に関する次の記述のうち、法令および判例に照らし、正しいものはどれか。 1 即時強制とは、非常の場合または危険切迫の場合において、行政上の義務を速やかに履行させることが緊急に必要とされる場合に、個別の法律や条例の定めにより行われる簡易な義務履行確保手段をいう。 2 直接強制は、義務者の身体または財産に直接に実力を行使して、義務の履行があった状態を実現するものであり、代執行を補完するものとして、その手続が行政代執行法に規定されている。 3 行政代執行法に基づく代執行の対象となる義務は、「法律」により直接に命じられ、または「法律」に基づき行政庁により命じられる代替的作為義務に限られるが、ここにいう「法律」に条例は含まれない旨があわせて規定されているため、条例を根拠とする同種の義務の代執行については、別途、その根拠となる条例を定める必要がある。 4 行政上の秩序罰とは、行政上の秩序に障害を与える危険がある義務違反に対して科される罰であるが、刑法上の罰ではないので、国の法律違反に対する秩序罰については、非訟事件手続法の定めるところにより、所定の裁判所によって科される。 5 道路交通法に基づく違反行為に対する反則金の納付通知について不服がある場合は、被通知者において、刑事手続で無罪を主張するか、当該納付通知の取消訴訟を提起するかのいずれかを選択することができる。
4
gyoseishoshi_2019_009
gyoseishoshi
2,019
9
問題9 内閣法および国家行政組織法の規定に関する次の記述のうち、正しいものはどれ か。 1 各省大臣は、国務大臣のうちから内閣総理大臣が命ずるが、内閣総理大臣が自ら 各省大臣に当たることはできない。 2 各省大臣は、その機関の事務を統括し、職員の服務について、これを統督する が、その機関の所掌事務について、命令または示達をするため、所管の諸機関およ び職員に対し、告示を発することができる。 3 各省大臣は、主任の行政事務について、法律または政令の制定、改正または廃止 を必要と認めるときは、案をそなえて、内閣総理大臣に提出して、閣議を求めなけ ればならない。 4 各省大臣は、主任の行政事務について、法律もしくは政令を施行するため、また は法律もしくは政令の特別の委任に基づいて、それぞれその機関の命令として規則 その他の特別の命令を発することができる。 5 各省大臣は、主任の大臣として、それぞれ行政事務を分担管理するものとされ、 内閣総理大臣が行政各部を指揮監督することはできない。
3
gyoseishoshi_2019_010
gyoseishoshi
2,019
10
問題10 次の文章は、公有水面埋立てに関する最高裁判所判決の一節である。次の下線を 引いた(ア)~(オ)の用語のうち、誤っているものの組合せはどれか。 (1)海は、特定人による独占的排他的支配の許されないものであり、現行法上、海水 に覆われたままの状態でその一定範囲を区画してこれを私人の所有に帰属させるとい う制度は採用されていないから、海水に覆われたままの状態においては、私法上(ア)所 有権の客体となる土地に当たらない(略)。また、海面を埋め立てるために土砂が投 入されて埋立地が造成されても、原則として、埋立権者が竣功認可を受けて当該埋立 地の(ア)所有権を取得するまでは、その土砂は、海面下の地盤に付合するものではな く、公有水面埋立法・・・に定める原状回復義務の対象となり得るものである (略)。これらのことからすれば、海面の埋立工事が完成して陸地が形成されても、 同項に定める原状回復義務の対象となり得る限りは、海面下の地盤の上に独立した動 産たる土砂が置かれているにすぎないから、この時点ではいまだ当該埋立地は私法上 (ア)所有権の客体となる土地に当たらないというべきである。 (2)公有水面埋立法・・・に定める上記原状回復義務は、海の公共性を回復するため に埋立てをした者に課せられた義務である。そうすると、長年にわたり当該埋立地が 事実上公の目的に使用されることもなく放置され、(イ)公共用財産としての形態、機能 を完全に喪失し、その上に他人の平穏かつ公然の(ウ)占有が継続したが、そのため実際 上公の目的が害されるようなこともなく、これを(イ)公共用財産として維持すべき理由 がなくなった場合には、もはや同項に定める原状回復義務の対象とならないと解すべ きである。したがって、竣功未認可埋立地であっても、上記の場合には、当該埋立地 は、もはや公有水面に復元されることなく私法上所有権の客体となる土地として存続 することが確定し、同時に、(エ)明示的に公用が廃止されたものとして、(オ)消滅時効の 対象となるというべきである。 (最二小判平成17年12月16日民集59巻10号2931頁) 1 ア・ウ 2 ア・オ 3 イ・ウ 4 イ・エ 5 エ・オ
5
gyoseishoshi_2019_011
gyoseishoshi
2,019
11
問題11 行政指導についての行政手続法の規定に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1 法令に違反する行為の是正を求める行政指導で、その根拠となる規定が法律に置 かれているものが当該法律に規定する要件に適合しないと思料するときは、何人 も、当該行政指導をした行政機関に対し、その旨を申し出て、当該行政指導の中止 その他必要な措置をとることを求めることができる。 2 行政指導は、行政機関がその任務または所掌事務の範囲内において一定の行政目 的を実現するため一定の作為または不作為を求める指導、勧告、助言その他の行為 であって処分に該当しないものをいい、その相手方が特定か不特定かは問わない。 3 地方公共団体の機関がする行政指導のうち、その根拠が条例または規則に置かれ ているものについては、行政手続法の行政指導に関する定めの適用はないが、その 根拠が国の法律に置かれているものについては、その適用がある。 4 行政指導が口頭でされた場合において、その相手方から当該行政指導の趣旨およ び内容ならびに責任者を記載した書面の交付を求められたときは、当該行政指導に 携わる者は、行政上特別の支障がない限り、これを交付しなければならない。 5 行政指導指針を定めるに当たって、行政手続法による意見公募手続をとらなけれ ばならないとされているのは、当該行政指導の根拠が法律、条例または規則に基づ くものに限られ、それらの根拠なく行われるものについては、意見公募手続に関す る定めの適用はない。
4
gyoseishoshi_2019_012
gyoseishoshi
2,019
12
問題12 聴聞についての行政手続法の規定に関する次のア~オの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 ア 聴聞は、行政庁が指名する職員その他政令で定める者が主宰するが、当該聴聞の当事者*や参加人など、当該不利益処分の対象者に一定の関連を有する者のほか、行政庁の職員のうち、当該不利益処分に係る事案の処理に直接関与した者は、主宰者となることができない。 イ 行政庁は、予定している不利益処分につき、聴聞の主宰者から当該聴聞に係る報告書の提出を受けてから、当該不利益処分を行うか否か決定するまでに通常要すべき標準的な期間を定め、これを当該聴聞の当事者*に通知するよう努めなければならない。 ウ 主宰者は、当事者*の全部または一部が正当な理由なく聴聞の期日に出頭せず、かつ、陳述書または証拠書類等を提出しない場合、これらの者に対し改めて意見を述べ、および証拠書類等を提出する機会を与えることなく、聴聞を終結することができる。 エ 行政庁は、申請に対する処分であって、申請者以外の者の利害を考慮すべきことが当該処分の根拠法令において許認可等の要件とされているものを行う場合には、当該申請者以外の者に対し、不利益処分を行う場合に準じた聴聞を行わなければならない。 オ 聴聞の通知があった時から聴聞が終結する時までの間、当事者*から行政庁に対し、当該不利益処分の原因となる事実を証する資料の閲覧を求められた場合、行政庁は、第三者の利益を害するおそれがあるときその他正当な理由があるときは、その閲覧を拒むことができる。 1 ア・イ 2 ア・オ 3 イ・エ 4 ウ・エ 5 ウ・オ
5
gyoseishoshi_2019_013
gyoseishoshi
2,019
13
問題13 行政手続法に関する次のア~オの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 ア 行政指導指針は、行政機関がこれを定めたときは、行政上特別の支障がない限り、公表しなければならない。 イ 申請に対する処分が標準処理期間内に行われない場合には、そのことを理由として直ちに、不作為の違法確認の訴えにおいて、その請求が認容される。 ウ 行政庁が、処分基準を定めたときは、行政上特別の支障があるときを除き、法令により申請の提出先とされている機関の事務所における備付けその他の適当な方法により公にしておかなければならない。 エ 申請により求められた許認可等を拒否する場合において、申請者に対する理由の提示が必要とされるのは、申請を全部拒否するときに限られ、一部拒否のときはその限りでない。 オ 法律に基づく命令、審査基準、処分基準および行政指導指針を定める場合、公益上、緊急に定める必要がある場合など行政手続法が定める例外を除いて、意見公募手続をとらなければならない。 1 ア・エ 2 ア・オ 3 イ・ウ 4 イ・エ 5 ウ・オ
2
gyoseishoshi_2019_014
gyoseishoshi
2,019
14
問題14 裁決および決定についての行政不服審査法の規定に関する次のア~オの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 ア 審査請求人は、処分についての審査請求をした日(審査請求書につき不備の補正 を命じられた場合は、当該不備を補正した日)から、行政不服審査法に定められた 期間内に裁決がないときは、当該審査請求が審査庁により棄却されたものとみなす ことができる。 イ 審査請求については、裁決は関係行政庁を拘束する旨の規定が置かれており、こ の規定は、再審査請求の裁決についても準用されているが、再調査の請求に対する 決定については、準用されていない。 ウ 審査請求および再審査請求に対する裁決については、認容、棄却、却下の3つの 類型があるが、再調査の請求については請求期間の定めがないので、これに対する 決定は、認容と棄却の2つの類型のみである。 エ 審査請求においては、処分その他公権力の行使に当たる行為が違法または不当で あるにもかかわらず、例外的にこれを認容せず、裁決主文で違法または不当を宣言 し、棄却裁決をする制度(いわゆる事情裁決)があるが、再調査の請求に対する決 定についても、類似の制度が規定されている。 オ 事実上の行為のうち、処分庁である審査庁に審査請求をすべきとされているもの について、審査請求に理由がある場合には、審査庁は、事情裁決の場合を除き、裁 決で、当該事実上の行為が違法または不当である旨を宣言するとともに、当該事実 上の行為の全部もしくは一部を撤廃し、またはこれを変更する。 1 ア・ウ 2 ア・エ 3 イ・エ 4 イ・オ 5 ウ・オ
4
gyoseishoshi_2019_015
gyoseishoshi
2,019
15
問題15 行政不服審査法が定める審査請求の手続等に関する次の記述のうち、誤っている ものはどれか。 1 審査請求は、審査請求をすべき行政庁が処分庁と異なる場合には、処分庁を経由 してすることもできるが、処分庁は提出された審査請求書を直ちに審査庁となるべ き行政庁に送付しなければならない。 2 審査庁は、審査請求が不適法であって補正をすることができないことが明らかな ときは、審理員による審理手続を経ないで、裁決で、当該審査請求を却下すること ができる。 3 審査請求人は、審理手続が終了するまでの間、審理員に対し、提出書類等の閲覧 を求めることができるが、その写しの交付を求めることもできる。 4 審理員は、審査請求人の申立てがあった場合には、口頭意見陳述の機会を与えな ければならないが、参加人がこれを申し立てることはできない。 5 行政庁の処分に不服がある者は、当該処分が法律上適用除外とされていない限 り、当該処分の根拠となる法律に審査請求をすることができる旨の定めがないもの についても、審査請求をすることができる。
4
gyoseishoshi_2019_016
gyoseishoshi
2,019
16
問題16 行政不服審査法の規定に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1 地方公共団体は、行政不服審査法の規定の趣旨にのっとり、国民が簡易迅速かつ 公正な手続の下で広く行政庁に対する不服申立てをすることができるために必要な 措置を講ずるよう努めなければならない。 2 地方公共団体の行政庁が審査庁として、審理員となるべき者の名簿を作成したと きは、それについて当該地方公共団体の議会の議決を経なければならない。 3 不服申立ての状況等に鑑み、地方公共団体に当該地方公共団体の行政不服審査機 関*を設置することが不適当または困難であるときは、審査庁は、審査請求に係る 事件につき、国の行政不服審査会に諮問を行うことができる。 4 地方公共団体の議会の議決によってされる処分については、当該地方公共団体の 議会の議長がその審査庁となる。 5 地方公共団体におかれる行政不服審査機関*の組織及び運営に必要な事項は、当 該地方公共団体の条例でこれを定める。
5
gyoseishoshi_2019_017
gyoseishoshi
2,019
17
問題17 行政事件訴訟法が定める執行停止に関する次の記述のうち、正しいものはどれ か。 1 執行停止の決定は、裁判所が疎明に基づいて行うが、口頭弁論を経て行わなけれ ばならない。 2 執行停止の決定は、取消訴訟の提起があった場合においては、裁判所が職権で行 うことができる。 3 執行停止の決定は、償うことができない損害を避けるための緊急の必要がある場 合でなければ、することができない。 4 執行停止の決定は、本案について理由があるとみえる場合でなければ、すること ができない。 5 執行停止による処分の効力の停止は、処分の執行または手続の続行の停止によっ て目的を達することができる場合には、することができない。
5
gyoseishoshi_2019_018
gyoseishoshi
2,019
18
問題18 行政事件訴訟法が定める行政庁の訴訟上の地位に関する次の記述のうち、誤って いるものはどれか。 1 処分をした行政庁が国または公共団体に所属しない場合は、取消訴訟は、当該行 政庁を被告として提起しなければならない。 2 処分をした行政庁は、当該処分の取消訴訟について、裁判上の一切の行為をする 権限を有する。 3 審査請求の裁決をした行政庁は、それが国または公共団体に所属する場合であっ ても、当該裁決の取消訴訟において被告となる。 4 裁判所は、義務付けの訴えに係る処分につき、訴えに理由があると認めるとき は、当該処分の担当行政庁が当該処分をすべき旨を命ずる判決をする。 5 裁判所は、私法上の法律関係に関する訴訟において処分の効力の有無が争われて いる場合、決定をもって、その処分に関係する行政庁を当該訴訟に参加させること ができる。
3
gyoseishoshi_2019_019
gyoseishoshi
2,019
19
問題19 抗告訴訟に関する次の記述について、正しいものはどれか。 1 裁判所は、処分または裁決をした行政庁以外の行政庁を訴訟に参加させることが 必要であると認めるときは、当事者または当該行政庁の申立てを待たず、当該行政 庁を職権で訴訟に参加させることができる。 2 処分の取消しの訴えにおいて、裁判所は職権で証拠調べをすることができるが、 その対象は、訴訟要件に関するものに限られ、本案に関するものは含まれない。 3 取消訴訟の訴訟物は、処分の違法性一般であるから、取消訴訟を提起した原告 は、自己の法律上の利益に関係のない違法についても、それを理由として処分の取 消しを求めることができる。 4 裁判所は、処分の取消しの訴えにおいて、当該処分が違法であっても、これを取 り消すことにより公の利益に著しい障害を生ずる場合において、原告の受ける損害 の程度、その損害の賠償または防止の程度および方法その他一切の事情を考慮した 上、当該処分を取り消すことが公共の福祉に適合しないと認めるときは、当該訴え を却下することができる。 5 行政庁に対して一定の処分を求める申請を拒否された者が、処分の義務付けの訴 えを提起する場合、重大な損害を避けるため緊急の必要があるときは、処分の義務 付けの訴えのみを単独で提起することができる。
1
gyoseishoshi_2019_021
gyoseishoshi
2,019
21
問題21 次の文章は、国家賠償法2条1項の責任の成否が問題となった事案に関する最高 裁判所判決の一節である。空欄ア〜エに入る語句の組合せとして、正しいも のはどれか。 国家賠償法2条1項の営造物の設置または管理の瑕疵とは、営造物がアを欠い ていることをいい、これに基づく国および公共団体の賠償責任については、その イの存在を必要としないと解するを相当とする。ところで、原審の確定するとこ ろによれば、本件道路(は)・・・従来山側から屡々落石があり、さらに崩土さえも 何回かあったのであるから、いつなんどき落石や崩土が起こるかも知れず、本件道路 を通行する人および車はたえずその危険におびやかされていたにもかかわらず、道路 管理者においては、「落石注意」等の標識を立て、あるいは竹竿の先に赤の布切をつ けて立て、これによって通行車に対し注意を促す等の処置を講じたにすぎず、本件道 路の右のような危険性に対して防護柵または防護覆を設置し、あるいは山側に金網を 張るとか、常時山地斜面部分を調査して、落下しそうな岩石があるときは、これを除 去し、崩土の起こるおそれのあるときは、事前に通行止めをする等の措置をとったこ とはない、というのである。・・・かかる事実関係のもとにおいては、本件道路は、 その通行の安全性の確保において欠け、その管理に瑕疵があったものというべきであ る旨、・・・そして、本件道路における防護柵を設置するとした場合、その費用の額 が相当の多額にのぼり、上告人県としてそのウに困却するであろうことは推察で きるが、それにより直ちに道路の管理の瑕疵によって生じた損害に対する賠償責任を 免れうるものと考えることはできないのであり、その他、本件事故が不可抗力ないし エのない場合であることを認めることができない旨の原審の判断は、いずれも正 当として是認することができる。 (最一小判昭和45年8月20日民集24巻9号1268頁) 1 過渡的な安全性 重過失 予算措置 回避可能性 2 通常有すべき安全性 故意 予算措置 予見可能性 3 過渡的な安全性 重過失 事務処理 予見可能性 4 通常有すべき安全性 過失 事務処理 予見可能性 5 通常有すべき安全性 過失 予算措置 回避可能性
5
gyoseishoshi_2019_022
gyoseishoshi
2,019
22
問題22 普通地方公共団体の議会に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1 議会は、長がこれを招集するほか、議長も、議会運営委員会の議決を経て、自ら 臨時会を招集することができる。 2 議員は、法定数以上の議員により、長に対して臨時会の招集を請求することがで きるが、その場合における長の招集に関し、招集の時期などについて、地方自治法 は特段の定めを置いていない。 3 議会は、定例会および臨時会からなり、臨時会は、必要がある場合において、付 議すべき事件を長があらかじめ告示し、その事件に限り招集される。 4 議員は、予算を除く議会の議決すべき事件につき、議会に議案を提出することが できるが、条例の定めがあれば、1人の議員によってもこれを提出することができ る。 5 議会の運営に関する事項のうち、議員の請求による会議の開催、会議の公開につ いては、議会の定める会議規則によるものとし、地方自治法は具体的な定めを置い ていない。
3
gyoseishoshi_2019_023
gyoseishoshi
2,019
23
問題23 公の施設についての地方自治法の規定に関する次の記述のうち、誤っているもの はどれか。 1 公の施設とは、地方公共団体が設置する施設のうち、住民の福祉を増進する目的 のため、その利用に供する施設をいう。 2 公の施設の設置およびその管理に関する事項は、条例により定めなければならな い。 3 普通地方公共団体は、当該普通地方公共団体が指定する法人その他の団体に、公 の施設の管理を行わせることができるが、そのためには長の定める規則によらなけ ればならない。 4 普通地方公共団体は、公の施設の管理を行わせる法人その他の団体の指定をしよ うとするときは、あらかじめ、当該普通地方公共団体の議会の議決を経なければな らない。 5 普通地方公共団体は、適当と認めるときは、当該普通地方公共団体が指定する法 人その他の団体に、その管理する公の施設の利用に係る料金をその者の収入として 収受させることができる。
3
gyoseishoshi_2019_024
gyoseishoshi
2,019
24
問題24 地方自治法が定める監査委員に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1 普通地方公共団体の常勤の職員は、監査委員を兼務することができない。 2 普通地方公共団体の議会の議員は、条例に特に定めのない限り、当該普通地方公共団体の監査委員となることができない。 3 監査委員は、普通地方公共団体の長が選任し、それについて議会の同意を得る必要はない。 4 監査委員の定数は、条例により、法律上定められている数以上に増加させることはできない。 5 都道府県とは異なり、政令で定める市においては、常勤の監査委員を置く必要はない。
1
gyoseishoshi_2019_025
gyoseishoshi
2,019
25
問題25 上水道に関する次のア〜エの記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、正しいものの組合せはどれか。 ア 自然的条件において、取水源が貧困で現在の取水量を増加させることが困難である状況等があるとき、水道事業者としての市町村は、需要量が給水量を上回り水不足が生ずることのないように、もっぱら水の供給を保つという観点から水道水の需要の著しい増加を抑制するための施策をとることも、やむを得ない措置として許される。 イ 行政指導として教育施設の充実に充てるために事業主に対して寄付金の納付を求めること自体は、強制にわたるなど事業主の任意性を損なうことがない限り、違法ということはできないが、水道の給水契約の締結等の拒否を背景として、その遵守を余儀なくさせることは、違法である。 ウ 水道事業者である地方公共団体が、建築指導要綱に従わないことを理由に建築中のマンションの給水契約の拒否を行うことも、当該建築指導要綱を遵守させるために行政指導を継続する理由があるといった事情がある場合には、給水契約の拒否を行うについて水道法が定める「正当な理由」があるものとして適法なものとされる。 エ 建築基準法に違反し、建築確認を受けずになされた増築部分につき、水道事業者である地方公共団体の職員が給水装置新設工事の申込書を返戻した場合、それが、当該申込みの受理を最終的に拒否する旨の意思表示をしたものではなく、同法違反の状態を是正し、建築確認を受けた上で申込みをするよう一応の勧告をしたものにすぎないものであったとしても、かかる措置は、違法な拒否に当たる。 1 ア・イ 2 ア・ウ 3 イ・ウ 4 イ・エ 5 ウ・エ
1
gyoseishoshi_2019_026
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2,019
26
問題26 国公立学校をめぐる行政法上の問題に関する次のア〜エの記述のうち、最高裁判 所の判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 公立高等専門学校の校長が学生に対し原級留置処分または退学処分を行うかどう かの判断は、校長の合理的な教育的裁量にゆだねられるべきものであり、裁判所が その処分の適否を審査するに当たっては、校長と同一の立場に立って当該処分をす べきであったかどうか等について判断し、その結果と当該処分とを比較してその適 否、軽重等を論ずべきである。 イ 公立中学校教員を同一市内の他の中学校に転任させる処分は、仮にそれが被処分 者の法律上の地位に何ら不利益な変更を及ぼすものではないとしても、その名誉に つき重大な損害が生じるおそれがある場合は、そのことを理由に当該処分の取消し を求める法律上の利益が認められる。 ウ 公立学校の儀式的行事における教育公務員としての職務の遂行の在り方に関し校 長が教職員に対して発した職務命令は、教職員個人の身分や勤務条件に係る権利義 務に直接影響を及ぼすものではないから、抗告訴訟の対象となる行政処分には当た らない。 エ 国公立大学が専攻科修了の認定をしないことは、一般市民としての学生が国公立 大学の利用を拒否することにほかならず、一般市民として有する公の施設を利用す る権利を侵害するものであるから、専攻科修了の認定、不認定に関する争いは司法 審査の対象となる。 1 ア・イ 2 ア・ウ 3 イ・ウ 4 イ・エ 5 ウ・エ
5
gyoseishoshi_2019_027
gyoseishoshi
2,019
27
問題27 時効の援用に関する次のア~オの記述のうち、民法の規定および判例に照らし、 妥当でないものの組合せはどれか。 ア 時効による債権の消滅の効果は、時効期間の経過とともに確定的に生ずるもので はなく、時効が援用されたときにはじめて確定的に生ずるものである。 イ 時効の援用を裁判上行使する場合には、事実審の口頭弁論終結時までにする必要 がある。 ウ 被相続人の占有により取得時効が完成していた場合に、その共同相続人の一人 は、自己の相続分の限度においてのみ取得時効を援用することができる。 エ 保証人や連帯保証人は、主たる債務の消滅時効を援用することはできるが、物上 保証人や抵当不動産の第三取得者は、被担保債権の消滅時効を援用することはでき ない。 オ 主たる債務者である破産者が免責許可決定を受けた場合であっても、その保証人 は、自己の保証債務を免れるためには、免責許可決定を受けた破産者の主たる債務 について、消滅時効を援用しなければならない。 1 ア・イ 2 ア・エ 3 イ・ウ 4 ウ・オ 5 エ・オ
5
gyoseishoshi_2019_028
gyoseishoshi
2,019
28
問題28 代理に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当でないものはどれか。 1 代理人が代理行為につき、相手方に対して詐欺を行った場合、本人がその事実を知らなかったときであっても、相手方はその代理行為を取り消すことができる。 2 無権代理行為につき、相手方が本人に対し、相当の期間を定めてその期間内に追認するかどうかを確答すべき旨の催告を行った場合において、本人が確答をしないときは、追認を拒絶したものとみなされる。 3 代理人が本人になりすまして、直接本人の名において権限外の行為を行った場合に、相手方においてその代理人が本人自身であると信じ、かつ、そのように信じたことにつき正当な理由がある場合でも、権限外の行為の表見代理の規定が類推される余地はない。 4 代理人が本人の許諾を得て復代理人を選任した場合において、復代理人が代理行為の履行として相手方から目的物を受領したときは、同人はこれを代理人に対してではなく、本人に対して引き渡す義務を負う。 5 無権代理行為につき、相手方はこれを取り消すことができるが、この取消しは本人が追認しない間に行わなければならない。
全員正解
gyoseishoshi_2019_029
gyoseishoshi
2,019
29
問題29 動産物権変動に関する次の記述のうち、民法等の規定および判例に照らし、妥当 でないものはどれか。 1 Aは自己所有の甲機械をBに譲渡したが、その引渡しをしないうちにAの債権者 であるCが甲機械に対して差押えを行った。この場合において、Bは、差押えに先 立って甲機械の所有権を取得したことを理由として、Cによる強制執行の不許を求 めることはできない。 2 Dは自己所有の乙機械をEに賃貸し、Eはその引渡しを受けて使用収益を開始し たが、Dは賃貸借期間の途中でFに対して乙機械を譲渡した。FがEに対して所有 権に基づいて乙機械の引渡しを求めた場合には、Eは乙機械の動産賃借権をもって Fに対抗することができないため、D・F間において乙機械に関する指図による占 有移転が行われていなかったとしても、EはFの請求に応じなければならない。 3 Gは自己所有の丙機械をHに寄託し、Hがその引渡しを受けて保管していたとこ ろ、GはIに対して丙機械を譲渡した。この場合に、HがGに代って一時丙機械を 保管するに過ぎないときには、Hは、G・I間の譲渡を否認するにつき正当な利害 関係を有していないので、Iの所有権に基づく引渡しの請求に応じなければならな い。 4 Jは、自己所有の丁機械をKに対して負っている貸金債務の担保としてKのため に譲渡担保権を設定した。動産に関する譲渡担保権の対抗要件としては占有改定に よる引渡しで足り、譲渡担保権設定契約の締結後もJが丁機械の直接占有を継続し ている事実をもって、J・K間で占有改定による引渡しが行われたものと認められ る。 5 集合動産譲渡担保が認められる場合において、種類、量的範囲、場所で特定され た集合物を譲渡担保の目的とする旨の譲渡担保権設定契約が締結され、占有改定に よる引渡しが行われたときは、集合物としての同一性が損なわれない限り、後に新 たにその構成部分となった動産についても譲渡担保に関する対抗要件の効力が及 ぶ。
2
gyoseishoshi_2019_030
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2,019
30
問題30 A所有の甲土地とB所有の乙土地が隣接し、甲土地の上にはC所有の丙建物が存 在している。この場合における次のア〜オの記述のうち、民法の規定および判例に 照らし、妥当なものの組合せはどれか。 アBが、甲土地に乙土地からの排水のための地役権をA・B間で設定し登記してい た場合において、CがAに無断で甲土地に丙建物を築造してその建物の一部が乙土 地からの排水の円滑な流れを阻害するときは、Bは、Cに対して地役権に基づき丙 建物全部の収去および甲土地の明渡しを求めることができる。 イ A・B間で、乙土地の眺望を確保するため、甲土地にいかなる工作物も築造しな いことを内容とする地役権を設定し登記していた場合において、Cが賃借権に基づ いて甲土地に丙建物を築造したときは、Bは地役権に基づき建物の収去を求めるこ とができる。 ウ甲土地が乙土地を通らなければ公道に至ることができない、いわゆる袋地である 場合において、Cが、Aとの地上権設定行為に基づいて甲土地に丙建物を建築して 土地を通行しようとするときは、Cは、甲土地の所有者でないため、Bとの間で乙 土地の通行利用のため賃貸借契約を結ぶ必要がある。 エAは、自己の債務の担保として甲土地に抵当権を設定したが、それ以前に賃借権 に基づいて甲土地に丙建物を築造していたCからAが当該抵当権の設定後に丙建物 を買い受けた場合において、抵当権が実行されたときは、丙建物のために、地上権 が甲土地の上に当然に発生する。 オCが、地上権設定行為に基づいて甲土地上に丙建物を築造していたところ、期間 の満了により地上権が消滅した場合において、Aが時価で丙建物を買い取る旨を申 し出たときは、Cは、正当な事由がない限りこれを拒むことができない。 1 ア・ウ 2 ア・オ 3 イ・エ 4 イ・オ 5 ウ・エ
4
gyoseishoshi_2019_031
gyoseishoshi
2,019
31
問題31 質権に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当でないものはどれか。 1 動産質権者は、継続して質物を占有しなければ、その質権をもって第三者に対抗 することができず、また、質物の占有を第三者によって奪われたときは、占有回収 の訴えによってのみ、その質物を回復することができる。 2 不動産質権は、目的不動産を債権者に引き渡すことによってその効力を生ずる が、不動産質権者は、質権設定登記をしなければ、その質権をもって第三者に対抗 することができない。 3 債務者が他人の所有に属する動産につき質権を設定した場合であっても、債権者 は、その動産が債務者の所有物であることについて過失なく信じたときは、質権を 即時取得することができる。 4 不動產質権者は、設定者の承諾を得ることを要件として、目的不動産の用法に 従ってその使用収益をすることができる。 5 質権は、債権などの財産権の上にこれを設定することができる。
4
gyoseishoshi_2019_032
gyoseishoshi
2,019
32
問題32 建物が転貸された場合における賃貸人(建物の所有者)、賃借人(転貸人)およ び転借人の法律関係に関する次のア〜オの記述のうち、民法の規定および判例に照 らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア賃貸人の承諾がある転貸において、賃貸人が当該建物を転借人に譲渡し、賃貸人 の地位と転借人の地位とが同一人に帰属したときであっても、賃借人と転借人間に 転貸借関係を消滅させる特別の合意がない限り、転貸借関係は当然には消滅しな い。 イ賃貸人の承諾がある転貸において、賃借人による賃料の不払があったときは、賃 貸人は、賃借人および転借人に対してその支払につき催告しなければ、原賃貸借を 解除することができない。 ウ賃貸人の承諾がある転貸であっても、これにより賃貸人と転借人間に賃貸借契約 が成立するわけではないので、賃貸人は、転借人に直接に賃料の支払を請求するこ とはできない。 エ無断転貸であっても、賃借人と転借人間においては転貸借は有効であるので、原 賃貸借を解除しなければ、賃貸人は、転借人に対して所有権に基づく建物の明渡し を請求することはできない。 オ無断転貸において、賃貸人が転借人に建物の明渡しを請求したときは、転借人は 建物を使用収益できなくなるおそれがあるので、賃借人が転借人に相当の担保を提 供していない限り、転借人は、賃借人に対して転貸借の賃料の支払を拒絶できる。 1 ア・イ 2 ア・オ 3 イ・ウ 4 ウ・エ 5 エ・オ
2
gyoseishoshi_2019_033
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2,019
33
問題33 甲建物(以下「甲」という。)を所有するAが不在の間に台風が襲来し、甲の窓 ガラスが破損したため、隣りに住むBがこれを取り換えた場合に関する次の記述の うち、民法の規定および判例に照らし、妥当でないものはどれか。 1 BがAから甲の管理を頼まれていた場合であっても、A・B間において特約がな い限り、Bは、Aに対して報酬を請求することができない。 2 BがAから甲の管理を頼まれていなかった場合であっても、Bは、Aに対して窓 ガラスを取り換えるために支出した費用を請求することができる。 3 BがAから甲の管理を頼まれていなかった場合であっても、Bが自己の名におい て窓ガラスの取換えを業者Cに発注したときは、Bは、Aに対して自己に代わって 代金をCに支払うことを請求することができる。 4 BがAから甲の管理を頼まれていなかった場合においては、BがAの名において 窓ガラスの取換えを業者Dに発注したとしても、Aの追認がない限り、Dは、Aに 対してその請負契約に基づいて代金の支払を請求することはできない。 5 BがAから甲の管理を頼まれていた場合であっても、A・B間において特約がな ければ、窓ガラスを取り換えるに当たって、Bは、Aに対して事前にその費用の支 払を請求することはできない。
5
gyoseishoshi_2019_034
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2,019
34
問題34 不法行為に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当でないものはどれか。 1 精神障害者と同居する配偶者は法定の監督義務者に該当しないが、責任無能力者との身分関係や日常生活における接触状況に照らし、第三者に対する加害行為の防止に向けてその者が当該責任無能力者の監督を現に行い、その態様が単なる事実上の監督を超えているなどその監督義務を引き受けたとみるべき特段の事情が認められる場合には、当該配偶者は法定の監督義務者に準ずべき者として責任無能力者の監督者責任を負う。 2 兄が自己所有の自動車を弟に運転させて迎えに来させた上、弟に自動車の運転を継続させ、これに同乗して自宅に戻る途中に、弟の過失により追突事故が惹起された。その際、兄の同乗後は運転経験の長い兄が助手席に座って、運転経験の浅い弟の運転に気を配り、事故発生の直前にも弟に対して発進の指示をしていたときには、一時的にせよ兄と弟との間に使用関係が肯定され、兄は使用者責任を負う。 3 宅地の崖地部分に設けられたコンクリートの擁壁の設置または保存による瑕疵が前所有者の所有していた際に生じていた場合に、現所有者が当該擁壁には瑕疵がないと過失なく信じて当該宅地を買い受けて占有していたとしても、現所有者は土地の工作物責任を負う。 4 犬の飼主がその雇人に犬の散歩をさせていたところ、当該犬が幼児に噛みついて負傷させた場合には、雇人が占有補助者であるときでも、当該雇人は、現実に犬の散歩を行っていた以上、動物占有者の責任を負う。 5 交通事故によりそのまま放置すれば死亡に至る傷害を負った被害者が、搬入された病院において通常期待されるべき適切な治療が施されていれば、高度の蓋然性をもって救命されていたときには、当該交通事故と当該医療事故とのいずれもが、その者の死亡という不可分の一個の結果を招来し、この結果について相当因果関係がある。したがって、当該交通事故における運転行為と当該医療事故における医療行為とは共同不法行為に当たり、各不法行為者は共同不法行為の責任を負う。
4
gyoseishoshi_2019_035
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2,019
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問題35 氏に関する次のア~オの記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。 ア 甲山太郎と乙川花子が婚姻届に署名捺印した場合において、慣れ親しんだ呼称として婚姻後もそれぞれ甲山、乙川の氏を引き続き称したいと考え、婚姻後の氏を定めずに婚姻届を提出したときは、この婚姻届は受理されない。 イ 夫婦である乙川太郎と乙川花子が離婚届を提出し受理されたが、太郎が慣れ親しんだ呼称として、離婚後も婚姻前の氏である甲山でなく乙川の氏を引き続き称したいと考えたとしても、離婚により復氏が確定し、離婚前の氏を称することができない。 ウ 甲山太郎を夫とする妻甲山花子は、夫が死亡した場合において、戸籍法の定めるところにより届け出ることによって婚姻前の氏である乙川を称することができる。 エ 夫婦である甲山花子と甲山太郎の間に出生した子である一郎は、両親が離婚をして、母花子が復氏により婚姻前の氏である乙川を称するようになった場合には、届け出ることで母と同じ乙川の氏を称することができる。 オ 甲山花子と、婚姻により改氏した甲山太郎の夫婦において、太郎が縁組により丙谷二郎の養子となったときは、太郎および花子は養親の氏である丙谷を称する。 1 ア・イ 2 ア・ウ 3 イ・エ 4 ウ・オ 5 エ・オ
2
gyoseishoshi_2019_036
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2,019
36
問題36 商行為の代理人が本人のためにすることを示さないでこれをした場合であって、 相手方が、代理人が本人のためにすることを知らなかったときの法律関係に関する 次の記述のうち、商法の規定および判例に照らし、妥当なものはどれか。なお、代 理人が本人のためにすることを知らなかったことにつき、相手方に過失はないもの とする。 1 相手方と本人および代理人とのいずれの間にも法律関係が生じ、本人および代理 人は連帯して履行の責任を負う。 2 相手方と代理人との間に法律関係が生じ、本人には何らの効果も及ばない。 3 相手方と本人との間に法律関係が生じるが、相手方は代理人に対しても、履行の 請求に限り、これをすることができる。 4 相手方と代理人との間に法律関係が生じるが、相手方は本人に対しても、履行の 請求に限り、これをすることができる。 5 相手方は、その選択により、本人との法律関係または代理人との法律関係のいず れかを主張することができる。
5
gyoseishoshi_2019_037
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2,019
37
【問題37】 株式会社の設立における出資の履行等に関する次のア~オの記述のうち、会社法の規定に照らし、誤っているものの組合せはどれか。 ア 株式会社の定款には、設立に際して出資される財産の価額またはその最低額を記載または記録しなければならない。 イ 発起人は、設立時発行株式の引受け後遅滞なく、その引き受けた設立時発行株式につき、出資の履行をしなければならないが、発起人全員の同意があるときは、登記、登録その他権利の設定または移転を第三者に対抗するために必要な行為は、株式会社の成立後にすることができる。 ウ 発起人が出資の履行をすることにより設立時発行株式の株主となる権利の譲渡は、成立後の株式会社に対抗することができない。 エ 設立時募集株式の引受人のうち出資の履行をしていないものがある場合には、発起人は、出資の履行をしていない引受人に対して、期日を定め、その期日までに当該出資の履行をしなければならない旨を通知しなければならない。 オ 設立時募集株式の引受人が金銭以外の財産により出資の履行をする場合には、発起人は、裁判所に対し検査役の選任の申立てをしなければならない。 1 ア・イ 2 ア・オ 3 イ・ウ 4 ウ・エ 5 エ・オ
5
gyoseishoshi_2019_038
gyoseishoshi
2,019
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【問題38】 公開会社の株主であって、かつ、権利行使の6か月(これを下回る期間を定款で定めた場合にあっては、その期間)前から引き続き株式を有する株主のみが権利を行使できる場合について、会社法が定めているのは、次の記述のうちどれか。 1 株主総会において議決権を行使するとき 2 会計帳簿の閲覧請求をするとき 3 新株発行無効の訴えを提起するとき 4 株主総会の決議の取消しの訴えを提起するとき 5 取締役の責任を追及する訴えを提起するとき
5
gyoseishoshi_2019_039
gyoseishoshi
2,019
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問題39 取締役会設置会社(指名委員会等設置会社および監査等委員会設置会社を除く。)の取締役会に関する次の記述のうち、会社法の規定に照らし、誤っているものの組合せはどれか。なお、定款または取締役会において別段の定めはないものとする。 ア 取締役会は、代表取締役がこれを招集しなければならない。 イ取締役会を招集する場合には、取締役会の日の1週間前までに、各取締役(監査役設置会社にあっては、各取締役および各監査役)に対して、取締役会の目的である事項および議案を示して、招集の通知を発しなければならない。 ウ 取締役会の決議は、議決に加わることができる取締役の過半数が出席し、その過半数をもって行う。 エ取締役会の決議について特別の利害関係を有する取締役は、議決に加わることができない。 オ 取締役会の決議に参加した取締役であって、取締役会の議事録に異議をとどめないものは、その決議に賛成したものと推定する。 1 ア・イ 2 ア・オ 3 イ・ウ 4 ウ・エ 5 エ・オ
1
gyoseishoshi_2019_040
gyoseishoshi
2,019
40
問題40 公開会社でない株式会社で、かつ、取締役会を設置していない株式会社に関する 次の記述のうち、会社法の規定に照らし、誤っているものはどれか。 1 株主総会は、会社法に規定する事項および株主総会の組織、運営、管理その他株 式会社に関する一切の事項について決議することができる。 2 株主は、持株数にかかわらず、取締役に対して、当該株主が議決権を行使するこ とができる事項を株主総会の目的とすることを請求することができる。 3 株式会社は、コーポレートガバナンスの観点から、2人以上の取締役を置かなけ ればならない。 4 株式会社は、取締役が株主でなければならない旨を定款で定めることができる。 5 取締役が、自己のために株式会社の事業の部類に属する取引をしようとするとき は、株主総会において、当該取引につき重要な事実を開示し、その承認を受けなけ ればならない。
3
gyoseishoshi_2019_041
gyoseishoshi
2,019
41
問題41 次の文章は、NHK が原告として受信料の支払等を求めた事件の最高裁判所判決 の一節である。空欄ア〜エに当てはまる語句を、枠内の選択肢(1~20)か ら選びなさい。 放送は、憲法21条が規定する表現の自由の保障の下で、国民の知る権利を実質的 に充足し、健全な民主主義の発達に寄与するものとして、国民に広く普及されるべき ものである。放送法が、「放送が国民に最大限に普及されて、その効用をもたらすこ とを保障すること」、「放送の不偏不党、真実及びアを保障することによって、放 送による表現の自由を確保すること」及び「放送に携わる者の職責を明らかにするこ とによって、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること」という原則に 従って、放送を公共の福祉に適合するように規律し、その健全な発達を図ることを目 的として(1条)制定されたのは、上記のような放送の意義を反映したものにほかな らない。 上記の目的を実現するため、放送法は、・・・旧法下において社団法人日本放送協 会のみが行っていた放送事業について、公共放送事業者と民間放送事業者とが、各々 その長所を発揮するとともに、互いに他を啓もうし、各々その欠点を補い、放送によ り国民が十分福祉を享受することができるように図るべく、イを採ることとした ものである。そして、同法は、イの一方を担う公共放送事業者として原告を設立 することとし、その目的、業務、運営体制等を前記のように定め、原告を、民主的か つウ的な基盤に基づきつつア的に運営される事業体として性格付け、これに公 共の福祉のための放送を行わせることとしたものである。 放送法が、・・・原告につき、エを目的として業務を行うこと及び他人の営業に 関する広告の放送をすることを禁止し・・・、事業運営の財源を受信設備設置者から 支払われる受信料によって賄うこととしているのは、原告が公共的性格を有すること をその財源の面から特徴付けるものである。 (最大判平成29年12月6日民集71巻10号1817頁) 1 国営放送制 2 党利党略 3 政府広報 4 特殊利益 5 良心 6 自由競争体制 7 品位 8 誠実 9 自律 10 二本立て体制 11 多元 12 国際 13 娯楽 14 全国 15 地域 16 部分規制 17 集中 18 免許制 19 自主管理 20 営利
9,10,11,20
gyoseishoshi_2019_042
gyoseishoshi
2,019
42
問題42 次の文章の空欄 ア 〜 エ に当てはまる語句を、枠内の選択肢(1~20)から 選びなさい。 行政手続法は、行政運営におけるアの確保と透明性の向上を図り、もって国民 の権利利益の保護に資することをその目的とし(1条1項)、行政庁は、イ処分を するかどうか又はどのようなイ処分とするかについてその法令の定めに従って判 断するために必要とされる基準である ウ (2条8号ハ)を定め、かつ、これを公 にしておくよう努めなければならないものと規定している(12条1項)。上記のよう な行政手続法の規定の文言や趣旨等に照らすと、同法12条1項に基づいて定められ 公にされているウは、単に行政庁の行政運営上の便宜のためにとどまらず、イ 処分に係る判断過程のアと透明性を確保し、その相手方の権利利益の保護に資す るために定められ公にされるものというべきである。したがって、行政庁が同項の規 定により定めて公にしているウにおいて、先行の処分を受けたことを理由として 後行の処分に係る量定を加重する旨のイな取扱いの定めがある場合に、当該行政 庁が後行の処分につき当該ウの定めと異なる取扱いをするならば、 エの行使に おけるア かつ平等な取扱いの要請や基準の内容に係る相手方の信頼の保護等の観 点から、当該ウの定めと異なる取扱いをすることを相当と認めるべき特段の事情 がない限り、そのような取扱いはエの範囲の逸脱又はその濫用に当たることとな るものと解され、この意味において、当該行政庁の後行の処分におけるエは当該 ウに従って行使されるべきことがき束されており、先行の処分を受けた者が後行 の処分の対象となるときは、上記特段の事情がない限り当該ウの定めにより所定 の量定の加重がされることになるものということができる。以上に鑑みると、行政手 続法12条1項の規定により定められ公にされているウにおいて、先行の処分を受 けたことを理由として後行の処分に係る量定を加重する旨のイな取扱いの定めが ある場合には、上記先行の処分に当たる処分を受けた者は、将来において上記後行の 処分に当たる処分の対象となり得るときは、上記先行の処分に当たる処分の効果が期 間の経過によりなくなった後においても、当該ウの定めにより上記のイな取扱 いを受けるべき期間内はなお当該処分の取消しによって回復すべき法律上の利益を有 するものと解するのが相当である。 (最三小判平成27年3月3日民集69巻2号143頁) 1 処分基準 2 合理的 3 衡平 4 適正 5 迅速性 6 公正 7 利益 8 侵害 9 授益 10 不平等 11 審査基準 12 不利益 13 解釈基準 14 行政規則 15 法規命令 16 解釈権 17 判断権 18 処分権 19 裁量権 20 決定権
6,12,1,19
gyoseishoshi_2019_043
gyoseishoshi
2,019
43
問題43 次の文章の空欄 ア~エに当てはまる語句を、枠内の選択肢(1~20)から 選びなさい。 行政事件訴訟法は、行政事件訴訟の類型を、抗告訴訟、 ア訴訟、民衆訴訟、機 関訴訟の4つとしている。 抗告訴訟は、公権力の行使に関する不服の訴訟をいうものとされる。処分や裁決の 取消しを求める取消訴訟がその典型である。 ア訴訟には、 ア間の法律関係を確認しまたは形成する処分・裁決に関する訴 訟で法令の規定によりこの訴訟類型とされる形式的ア 訴訟と、公法上の法律関係 に関する訴えを包括する実質的ア 訴訟の2種類がある。後者の例を請求上の内容 に性質に照らして見ると、国籍確認を求める訴えのような確認訴訟のほか、公法上の 法律関係に基づく金銭の支払を求める訴えのようなイ 訴訟もある。 ア訴訟は、公法上の法律関係に関する訴えであるが、私法上の法律関係に関す る訴えで処分・裁決の効力の有無がウとなっているものは、 ウ訴訟と呼ばれ る。基礎となっている法律関係の性質から、ウ訴訟は行政事件訴訟ではないと位 置付けられる。例えば、土地収用法に基づく収用裁決が無効であることを前提とし て、起業者に対し土地の明け渡しというイを求める訴えは、 ウ 訴訟である。 民衆訴訟は、国または公共団体の機関の法規に適合しない行為の是正を求める訴訟 で、選挙人たる資格その他自己の法律上の利益にかかわらない資格で提起するものを いう。例えば、普通地方公共団体の公金の支出が違法だとしてエ監査請求をした にもかかわらず監査委員が是正の措置をとらない場合に、当該普通地方公共団体の エとしての資格で提起する エ 訴訟は民衆訴訟の一種である。 機関訴訟は、国または公共団体の機関相互間における権限の存否またはその行使に 関する紛争についての訴訟をいう。法定受託事務の管理や執行について国の大臣が提 起する地方自治法所定の代執行訴訟がその例である。 1 規範統制 2 財務 3 義務付け 4 給付 5 代表 6 前提問題 7 客観 8 差止め 9 未確定 10 職員 11 審査対象 12 争点 13 要件事実 14 当事者 15 主観 16 国家賠償 17 保留 18 住民 19 民事 20 基準
14,4,12,18
gyoseishoshi_2019_047
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2,019
47
問題47 次の各年に起こった日中関係に関する記述のうち、妥当なものはどれか。 1 1894年に勃発した日清戦争は、翌年のポーツマス条約で講和が成立した。それ によれば、清は台湾の独立を認める、清は遼東半島・澎湖諸島などを日本に割譲す る、清は日本に賠償金2億両を支払う、などが決定された。 2 1914年の第一次世界大戦の勃発を、大隈重信内閣は、日本が南満州の権益を保 持し、中国に勢力を拡大する好機とみて、ロシアの根拠地であるハルビンなどを占 領した。1915年には、中国の袁世凱政府に「二十一ヵ条要求」を突き付けた。 3 1928年に関東軍の一部は、満州軍閥の張作霖を殺害して、満州を占領しようと した。この事件の真相は国民に知らされず、「満州某重大事件」と呼ばれた。田中 義一内閣や陸軍は、この事件を日本軍人が関与していないこととして、処理しよう とした。 4 1937年の盧溝橋事件に対して、東条英機内閣は不拡大方針の声明を出した。し かし、現地軍が軍事行動を拡大すると、それを追認して戦線を拡大し、ついに、宣 戦布告をして日中戦争が全面化していった。 5 1972年に佐藤栄作首相は中華人民共和国を訪れ、日中共同宣言を発表して、日 中の国交を正常化したが、台湾の国民政府に対する外交関係をとめた。さらに、 1978年に田中角栄内閣は、日中平和友好条約を締結した。
3
gyoseishoshi_2019_048
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2,019
48
問題48 女性の政治参加に関する次の文章の空欄ア〜オに当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。 日本において女性の国政参加が認められたのは、アである。その最初の衆議院議員総選挙の結果、39人の女性議員が誕生した。それから時を経て、2017年末段階での衆議院議員の女性比率はイである。列国議会同盟(IPU)の資料によれば、2017年末の時点では、世界193 か国のうち、下院または一院制の議会における女性議員の比率の多い順では、日本はかなり下の方に位置している。 また、国政の行政府の長(首相など)について見ると、これまで、イギリス、ドイツ、ウ、インドなどで女性の行政府の長が誕生している。しかし、日本では、女性の知事・市区町村長は誕生してきたが、女性の首相は誕生していない。 2018年には、「政治分野におけるエの推進に関する法律」が公布・施行され、衆議院議員、参議院議員及びオの議会の議員の選挙において、男女の候補者の数ができる限り均等になることを目指すことなどを基本原則とし、国・地方公共団体の責務や、政党等が所属する男女のそれぞれの公職の候補者の数について目標を定めるなど自主的に取り組むように努めることなどが、定められた。 1 第二次世界大戦後 約3割 アメリカ 男女機会均等 都道府県 2 第二次世界大戦後 約1割 タイ 男女共同参画 地方公共団体 3 大正デモクラシー期約3割 ロシア 男女共同参画 都道府県 4 第二次世界大戦後 約1% 中国 女性活躍 地方公共団体 5 大正デモクラシー期約1割 北朝鮮 男女機会均等 都道府県
2
gyoseishoshi_2019_049
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2,019
49
問題49 次の各時期になされた国の行政改革の取組に関する記述のうち、妥当でないものはどれか。 1 1969年に成立したいわゆる総定員法*1では、内閣の機関ならびに総理府および各省の所掌事務を遂行するために恒常的に置く必要がある職に充てるべき常勤職員の定員総数の上限が定められた。 2 1981年に発足したいわゆる土光臨調(第2次臨時行政調査会)を受けて、1980年代には増税なき財政再建のスローガンの下、許認可・補助金・特殊法人等の整理合理化や、3公社(国鉄・電電公社・専売公社)の民営化が進められた。 3 1990年に発足したいわゆる第3次行革審(第3次臨時行政改革推進審議会)の答申を受けて、処分、行政指導、行政上の強制執行、行政立法および計画策定を対象とした行政手続法が制定された。 4 1998年に成立した中央省庁等改革基本法では、内閣機能の強化、国の行政機関の再編成、独立行政法人制度の創設を含む国の行政組織等の減量・効率化などが規定された。 5 2006年に成立したいわゆる行政改革推進法*2では、民間活動の領域を拡大し簡素で効率的な政府を実現するため、政策金融改革、独立行政法人の見直し、特別会計改革、総人件費改革、政府の資産・債務改革などが規定された。
3
gyoseishoshi_2019_050
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2,019
50
問題50 日本の雇用・労働に関する次のア~オの記述のうち、妥当なものの組合せはどれ か。 ア 日本型雇用慣行として、終身雇用、年功序列、職能別労働組合が挙げられていた が、働き方の多様化が進み、これらの慣行は変化している。 イ近年、非正規雇用労働者数は増加する傾向にあり、最近では、役員を除く雇用者 全体のおおよそ4割程度を占めるようになった。 ウ兼業・副業について、許可なく他の企業の業務に従事しないよう法律で規定され ていたが、近年、人口減少と人手不足の中で、この規定が廃止された。 エ いわゆる働き方改革関連法*により、医師のほか、金融商品開発者やアナリス ト、コンサルタント、研究者に対して高度プロフェッショナル制度が導入され、残 業や休日・深夜の割増賃金などに関する規制対象から外されることとなった。 オ いわゆる働き方改革関連法*により、年次有給休暇が年10日以上付与される労 働者に対して年5日の年次有給休暇を取得させることが、使用者に義務付けられ た。 1 ア・ウ 2 ア・エ 3 イ・ウ 4 イ・オ 5 エ・オ
4
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2,019
51
問題51 経済用語に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 1 信用乗数(貨幣乗数)とは、マネーストックがベースマネーの何倍かを示す比率 であり、その値は、預金準備率が上昇すると大きくなる。 2 消費者物価指数とは、全国の世帯が購入する各種の財・サービスの価格の平均的 な変動を測定するものであり、基準となる年の物価を100として指数値で表わす。 3 完全失業率とは、就労を希望しているにもかかわらず働くことができない人の割 合であり、その値は、失業者数を総人口で除して求められる。 4 労働分配率とは、労働者間で所得がどのように分配されたのかを示した値であ り、その値が高いほど、労働者間の所得格差が大きいことを示す。 5 国内総支出とは、一国全体で見た支出の総計であり、民間最終消費支出、国内総 資本形成、政府最終消費支出および輸入を合計したものである。
2
gyoseishoshi_2019_052
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2,019
52
問題52 元号制定の手続に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 1 元号は、憲法に基づいて内閣総理大臣が告示で定める。 2 元号は、皇室典範に基づいて天皇が布告で定める。 3 元号は、法律に基づいて内閣が政令で定める。 4 元号は、法律に基づいて天皇が勅令で定める。 5 元号は、慣習に基づいて皇室会議が公示で定める。
3
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2,019
53
問題53 日本の廃棄物処理に関する次のア~オの記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。 ア 廃棄物処理法*では、廃棄物を、産業廃棄物とそれ以外の一般廃棄物とに大きく区分している。 イ 家庭から排出される一般廃棄物の処理は市区町村の責務とされており、排出量を抑制するなどの方策の一つとして、ごみ処理の有料化を実施している市区町村がある。 ウ 産業廃棄物の処理は、排出した事業者ではなく、都道府県が行うこととされており、排出量を抑制するために、産業廃棄物税を課す都道府県がある。 エ 産業廃棄物の排出量増大に加えて、再生利用や減量化が進まないことから、最終処分場の残余容量と残余年数はともに、ここ数年で急減している。 オ 一定の有害廃棄物の国境を越える移動およびその処分の規制について、国際的な枠組みおよび手続等を規定したバーゼル条約があり、日本はこれに加入している。 1 ア・イ 2 ア・オ 3 イ・ウ 4 ウ・エ 5 エ・オ
4
gyoseishoshi_2019_054
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2,019
54
問題54 情報や通信に関する次のア~オの記述にふさわしい略語等の組合せとして、妥当 なものはどれか。 ア現実ではないが、実質的に同じように感じられる環境を、利用者の感覚器官への 刺激などによって人工的に作り出す技術 イ 大量のデータや画像を学習・パターン認識することにより、高度な推論や言語理 解などの知的行動を人間に代わってコンピュータが行う技術 ウミリ波などの高い周波数帯域も用いて、高速大容量、低遅延、多数同時接続の通 信を可能とする次世代無線通信方式 エ人が介在することなしに、多数のモノがインターネットに直接接続し、相互に情 報交換し、制御することが可能となる仕組み オ加入している会員同士での情報交換により、社会的なつながりを維持・促進する ことを可能とするインターネット上のサービス ア イ ウ エ オ 1 SNS IoT 5G VR ΑΙ 2 SNS ΑΙ 5G VR IoT 3 VR 5G ΑΙ SNS IoT 4 VR 5G ΑΙ IoT SNS 5 VR ΑΙ 5G IoT SNS
5
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2,019
55
問題55 通信の秘密に関する次のア~オの記述のうち、妥当でないものの組合せはどれ か。 ア 通信の秘密を守る義務を負うのは電気通信回線設備を保有・管理する電気通信事 業者であり、プロバイダなど他の電気通信事業者の回線設備を借りている電気通信 事業者には通信の秘密保持義務は及ばない。 イ 電気通信事業者のみならず、通信役務に携わっていない者が通信の秘密を侵した 場合にも、処罰の対象となる。 ウ 通信傍受法*によれば、薬物関連、銃器関連、集団密航関連など特定の犯罪に限 り、捜査機関が裁判所の令状なしに通信の傍受をすることが認められる。 エ 刑事施設の長は、通信の秘密の原則に対する例外として、受刑者が発受信する信 書を検査し、その内容によっては差止めをすることができる。 オ 通信の秘密には、通信の内容のみならず、通信当事者の氏名・住所、通信日時、 通信回数も含まれる。 1 ア・イ 2 ア・ウ 3 イ・エ 4 ウ・オ 5 エ・オ
2
gyoseishoshi_2019_056
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2,019
56
問題56 放送または通信の手法に関する次のア~オのうち、主としてアナログ方式で送られているものの組合せとして、妥当なものはどれか。 ア AMラジオ放送 イ 公衆交換電話網 ウ ISDN エ 無線LAN オ イーサネット 1 ア・イ 2 ア・エ 3 イ・オ 4 ウ・エ 5 ウ・オ
1
gyoseishoshi_2019_057
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2,019
57
問題57 個人情報保護委員会に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。 1 個人情報保護委員会は、総務大臣、経済産業大臣および厚生労働大臣の共管である。 2 個人情報保護委員会は、法律の施行に必要な限度において、個人情報取扱事業者に対し、必要な報告または資料の提出を求めることができる。 3 個人情報保護委員会の委員長および委員は、在任中、政党その他の政治団体の役員となり、または積極的に政治運動をしてはならない。 4 個人情報保護委員会は、認定個人情報保護団体*が法律の定める認定取消要件に該当する場合には、その認定を取り消すことができる。 5 個人情報保護委員会の委員長、委員、専門委員および事務局の職員は、その職務を退いた後も、職務上知ることのできた秘密を漏らし、または盗用してはならない。
1
gyoseishoshi_2020_002
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2,020
2
問題2 簡易裁判所に関する次のア~オの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 ア 簡易裁判所は、禁固刑および懲役刑を科すことができず、これらを科す必要を認 めたときは、事件を地方裁判所へ移送しなければならない。 イ 簡易裁判所における一部の民事事件の訴訟代理業務は、法務大臣の認定を受けた 司法書士および行政書士にも認められている。 ウ 簡易裁判所で行う民事訴訟では、訴えは口頭でも提起することができる。 エ 少額訴訟による審理および裁判には、同一人が同一の簡易裁判所において同一の 年に一定の回数を超えて求めることができないとする制限がある。 オ 簡易裁判所判事は、金銭その他の代替物または有価証券の一定の数量の給付を目 的とする請求について、債権者の申立てにより、支払督促を発することができる。 1 ア・イ 2 ア・ウ 3 イ・オ 4 ウ・エ 5 エ・オ
4
gyoseishoshi_2020_003
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2,020
3
問題3 次の文章の空欄 ア~オに当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。 未決勾留は、刑事訴訟法の規定に基づき、逃亡又は罪証隠滅の防止を目的として、 被疑者又は被告人のアを監獄内に限定するものであつて、右の勾留により拘禁さ れた者は、その限度でイ的行動の自由を制限されるのみならず、前記逃亡又は罪 証隠滅の防止の目的のために必要かつ ウ的な範囲において、それ以外の行為の自 由をも制限されることを免れない・・・。また、監獄は、多数の被拘禁者を外部から エして収容する施設であり、右施設内でこれらの者を集団として管理するにあた つては、内部における規律及び秩序を維持し、その正常な状態を保持する必要がある から、・・・この面からその者のイ的自由及びその他の行為の自由に一定の制限が 加えられることは、やむをえないところというべきである・・・被拘禁者の新聞紙、 図書等の閲読の自由を制限する場合・・・具体的事情のもとにおいて、その閲読を許 すことにより監獄内の規律及び秩序の維持上放置することのできない程度の障害が生 ずる相当のオ 性があると認められることが必要であり、かつ、・・・制限の程度 は、右の障害発生の防止のために必要かつウ的な範囲にとどまるべきものと解す るのが相当である。 1 居住 身体 合理 隔離 蓋然 2 活動 身体 蓋然 遮断 合理 3 居住 日常 合理 遮断 蓋然 4 活動 日常 蓋然 隔離 合理 5 居住 身体 合理 遮断 蓋然
1
gyoseishoshi_2020_004
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2,020
4
問題4 表現の自由の規制に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。 1 表現の内容規制とは、ある表現が伝達しようとするメッセージを理由とした規制であり、政府の転覆を煽動する文書の禁止、国家機密に属する情報の公表の禁止などがその例である。 2 表現の内容を理由とした規制であっても、高い価値の表現でないことを理由に通常の内容規制よりも緩やかに審査され、規制が許されるべきだとされる場合があり、営利を目的とした表現や、人種的憎悪をあおる表現などがその例である。 3 表現内容中立規制とは、表現が伝達しようとするメッセージの内容には直接関係なく行われる規制であり、学校近くでの騒音の制限、一定の選挙運動の制限などがその例である。 4 表現行為を事前に規制することは原則として許されないとされ、検閲は判例によれば絶対的に禁じられるが、裁判所による表現行為の事前差し止めは厳格な要件のもとで許容される場合がある。 5 表現行為の規制には明確性が求められるため、表現行為を規制する刑罰法規の法文が漠然不明確であったり、過度に広汎であったりする場合には、そうした文言の射程を限定的に解釈し合憲とすることは、判例によれば許されない。
5
gyoseishoshi_2020_006
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2,020
6
問題6 衆議院の解散に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 1 衆議院議員総選挙は、衆議院議員の任期が満了した場合と衆議院が解散された場合に行われるが、実際の運用では、任期満了による総選挙が過半数を占め、解散による総選挙は例外となっている。 2 内閣による衆議院の解散は、高度の政治性を有する国家行為であるから、解散が憲法の明文規定に反して行われるなど、一見極めて明白に違憲無効と認められる場合を除き、司法審査は及ばないとするのが判例である。 3 最高裁判所が衆議院議員選挙における投票価値の不均衡について憲法違反の状態にあると判断した場合にも、内閣の解散権は制約されないとするのが政府見解であるが、実際には、不均衡を是正しないまま衆議院が解散された例はない。 4 衆議院が内閣不信任案を可決し、または信任案を否決したとき、内閣は衆議院を解散できるが、この場合には、内閣によりすでに解散が決定されているので、天皇は、内閣の助言と承認を経ず、国事行為として衆議院議員選挙の公示を行うことができると解される。 5 天皇の国事行為は本来、厳密に形式的儀礼的性格のものにすぎない、と考えるならば、国事行為としての衆議院の解散の宣言について内閣が助言と承認の権能を有しているからといって、内閣が憲法上当然に解散権を有していると決めつけることはできない、という結論が導かれる。
5
gyoseishoshi_2020_007
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2,020
7
問題7 憲法訴訟における違憲性の主張適格が問題となった第三者没収に関する最高裁判 所判決*について、次のア~オの記述のうち、法廷意見の見解として、正しいものを すべて挙げた組合せはどれか。 ア 第三者の所有物の没収は、所有物を没収される第三者にも告知、弁解、防禦の機 会を与えることが必要であり、これなしに没収することは、適正な法律手続によら ないで財産権を侵害することになる。 イ かかる没収の言渡を受けた被告人は、たとえ第三者の所有物に関する場合であっ ても、それが被告人に対する附加刑である以上、没収の裁判の違憲を理由として上 告をすることができる。 ウ被告人としても、その物の占有権を剥奪され、これを使用・収益できない状態に おかれ、所有権を剥奪された第三者から賠償請求権等を行使される危険に曝される 等、利害関係を有することが明らかであるから、上告により救済を求めることがで きるものと解すべきである。 エ被告人自身は本件没収によって現実の具体的不利益を蒙ってはいないから、現実 の具体的不利益を蒙っていない被告人の申立に基づき没収の違憲性に判断を加える ことは、将来を予想した抽象的判断を下すものに外ならず、憲法 81 条が付与する 違憲審査権の範囲を逸脱する。 オ 刑事訴訟法では、被告人に対して言い渡される判決の直接の効力が被告人以外の 第三者に及ぶことは認められていない以上、本件の没収の裁判によって第三者の所 有権は侵害されていない。 1 ア・イ 2 ア・エ 3 イ・オ 4 ア・イ・ウ 5 ア・エ・オ
4
gyoseishoshi_2020_008
gyoseishoshi
2,020
8
問題8 次の文章は、食中毒事故の原因食材を厚生大臣(当時)が公表したこと(以下 「本件公表」という。)について、その国家賠償責任が問われた訴訟の判決文である。この判決の内容に明らかに反しているものはどれか。 食中毒事故が起こった場合、その発生原因を特定して公表することに関して、直接 これを定めた法律の規定が存在しないのは原告の指摘するとおりである。しかし、行政機関が私人に関する事実を公表したとしても、それは直接その私人の権利を制限し あるいはその私人に義務を課すものではないから、行政行為には当たらず、いわゆる 非権力的事実行為に該当し、その直接の根拠となる法律上の規定が存在しないからといって、それだけで直ちに違法の問題が生じることはないというべきである。もちろん、その所管する事務とまったくかけ離れた事項について公表した場合には、それだけで違法の問題が生じることも考えられるが、本件各報告の公表はそのような場合ではない。すなわち、厚生省は、公衆衛生行政・食品衛生行政を担い、その所管する食品衛生法は、「飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、公衆衛生の向上及び増進に寄与すること」を目的としている(法1条)のであるから、本件集団下痢症の原因を究明する本件各報告の作成・公表は、厚生省及び厚生大臣の所管する事務の範囲内に含まれることは明らかである。このように、厚生大臣がその所管する事務の範囲内において行い、かつ、国民の権利を制限し、義務を課すことを目的としてなされたものではなく、またそのような効果も存しない本件各報告の公表について、これを許容する法律上の直接の根拠がないからといって、それだけで直ちに法治主義違反の違法の問題が生じるとはいえない。 (大阪地裁平成14年3月15日判決・判例時報1783号97頁) 1 法律の留保に関するさまざまな説のうち、いわゆる「侵害留保説」が前提とされている。 2 行政庁がその所掌事務からまったく逸脱した事項について公表を行った場合、当該公表は違法性を帯びることがありうるとの立場がとられている。 3 義務違反に対する制裁を目的としない情報提供型の「公表」は、非権力的事実行為に当たるとの立場がとられている。 4 集団下痢症の原因を究明する本件各報告の公表には、食品衛生法の直接の根拠が存在しないとの立場がとられている。 5 本件公表は、国民の権利を制限し、義務を課すことを直接の目的とするものではないが、現実には特定の国民に重大な不利益をもたらす事実上の効果を有するものであることから、法律上の直接の根拠が必要であるとの立場がとられている。
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gyoseishoshi_2020_009
gyoseishoshi
2,020
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問題 9 行政行為(処分)に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。 1 処分に重大かつ明白な瑕疵があり、それが当然に無効とされる場合において、当該瑕疵が明白であるかどうかは、当該処分の外形上、客観的に認識が一見看取し得るものであるかどうかにより決すべきである。 2 行政庁の処分の効力の発生時期については、特別の規定のない限り、その意思表示が相手方に到達した時ではなく、それが行政府から相手方に向けで発信された時と解するのが相当である。 3 課税処分における内容の過誤が課税要件の根幹にかかわる重大なものである場合であっても、当該瑕疵に明白性が認められなければ、当該課税処分が当然に無効となることはない。 4 相手方に利益を付与する処分の撤回は、撤回の対象となる当該処分について法令上の根拠規定が定められていたとしても、撤回それ自体について別途、法令上の根拠規定が定められていなければ、適法にすることはできない。 5 旧自作農創設特別措置法に基づく農地買収計画の決定に対してなされた訴願を認容する裁決は、これを実質的に見れば、その本質は法律上の争訟を裁判するものであるが、それが処分である以上、他の一般的な処分と同様、裁決庁自らの判断で取り消すことを妨げない。
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gyoseishoshi_2020_010
gyoseishoshi
2,020
10
問題10 普通地方公共団体が締結する契約に関する次の記述のうち、地方自治法の定めに 照らし、妥当なものはどれか。 1 売買、賃借、請負その他の契約は、一般競争入札、指名競争入札、随意契約、せ り売りのほか、条例で定める方法によっても締結することができる。 2 売買、賃借、請負その他の契約を、指名競争入札、随意契約またはせり売りの方 法により締結することができるのは、政令が定める場合に該当するときに限られ る。 3 一般競争入札により契約を締結する場合においては、政令の定めるところによ り、契約の目的に応じ、予定価格の制限の範囲内で最高または最低の価格をもって 申込みをした者を契約の相手方とするものとされており、この点についての例外は 認められていない。 4 随意契約の手続に関し必要な事項は、当該普通地方公共団体が条例でこれを定め る。 5 契約を締結する場合に議会の議決を要するのは、種類および金額について政令で 定める基準に従い条例で定めるものを締結するときであって、かつ指名競争入札に よる場合に限られる。
2
gyoseishoshi_2020_011
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2,020
11
問題11 行政手続法の用語に関する次の記述のうち、同法の定義に照らし、正しいものは どれか。 1 「不利益処分」とは、申請により求められた許認可等を拒否する処分など、申請 に基づき当該申請をした者を名あて人としてされる処分のほか、行政庁が、法令に 基づき、特定の者を名あて人として、直接に、これに義務を課し、またはその権利 を制限する処分をいう。 2 「行政機関」には、国の一定の機関およびその職員が含まれるが、地方公共団体 の機関はこれに含まれない。 3 「処分基準」とは、不利益処分をするかどうか、またはどのような不利益処分と するかについてその法令の定めに従って判断するために必要とされる基準をいう。 4 「申請」とは、法令に基づき、申請者本人または申請者以外の第三者に対し何ら かの利益を付与する処分を求める行為であって、当該行為に対して行政庁が諾否の 応答をすべきこととされているものをいう。 5 「届出」とは、行政庁に対し一定の事項の通知をする行為であって、当該行政庁 にそれに対する諾否の応答が義務づけられているものをいう。
3
gyoseishoshi_2020_012
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2,020
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問題12 行政手続法の規定する聴聞と弁明の機会の付与に関する次の記述のうち、正しい ものはどれか。 1 聴聞、弁明の機会の付与のいずれの場合についても、当事者は代理人を選任する ことができる。 2 聴聞は許認可等の取消しの場合に行われる手続であり、弁明の機会の付与は許認 可等の拒否処分の場合に行われる手続である。 3 聴聞が口頭で行われるのに対し、弁明の機会の付与の手続は、書面で行われるの が原則であるが、当事者から求めがあったときは、口頭により弁明する機会を与え なければならない。 4 聴聞、弁明の機会の付与のいずれの場合についても、当該処分について利害関係 を有する者がこれに参加することは、認められていない。 5 聴聞、弁明の機会の付与のいずれの場合についても、当事者は処分の原因に関す るすべての文書を閲覧する権利を有する。
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gyoseishoshi_2020_013
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2,020
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問題13 行政手続法の定める申請の取扱いに関する次のア~オの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 ア 申請がそれをすることができる期間内にされたものではない場合、当該申請は当然に不適法なものであるから、行政庁は、これに対して諾否の応答を行わず、その理由を示し、速やかに当該申請にかかる書類を申請者に返戻しなければならない。 イ 許認可等を求める申請に必要な書類が添付されていない場合、行政庁は、速やかに、相当の期間を定めて当該申請の補正を求めるか、あるいは当該申請により求められた許認可等を拒否しなければならない。 ウ 行政庁は、申請により求められた許認可等のうち行政手続法に列挙されたものについて、これを拒否する処分を行おうとするときは、予めその旨を申請者に対し通知し、当該申請者に弁明書の提出による意見陳述の機会を与えなければならない。 エ 行政庁が申請の取下げまたは内容の変更を求める行政指導を行うことは、申請者がそれに従う意思がない旨を表明したにもかかわらずこれを継続すること等により当該申請者の権利の行使を妨げるものでない限り、直ちに違法とされるものではない。 オ 行政庁が、申請の処理につき標準処理期間を設定し、これを公表した場合において、当該標準処理期間を経過してもなお申請に対し何らの処分がなされないときは、当該申請に対して拒否処分がなされたものとみなされる。 1 ア・イ 2 ア・オ 3 イ・エ 4 ウ・エ 5 ウ・オ
3
gyoseishoshi_2020_014
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2,020
14
問題14 行政不服審査法に関する次のア~オの記述のうち、正しいものの組合せはどれ か。 ア 審査請求の目的である処分に係る権利を譲り受けた者は、審査請求人の地位を承 継することができるが、その場合は、審査庁の許可を得ることが必要である。 イ 処分についての審査請求に関する審査請求期間については、処分があったことを 知った日から起算するものと、処分があった日から起算するものの2つが定められ ているが、いずれについても、その初日が算入される。 ウ 法令に違反する事実がある場合において、その是正のためにされるべき処分がな されないときは、当該行政庁の不作為について、当該処分をすることを求める審査 請求をすることができる。 エ 一定の利害関係人は、審理員の許可を得て、参加人として当該審査請求に参加す ることができるが、参加人は、審査請求人と同様に、口頭で審査請求に係る事件に 関する意見を述べる機会を与えられ、証拠書類または証拠物を提出することができ る。 オ 多数人が共同して行った審査請求においては、法定数以内の総代を共同審査請求 人により互選することが認められているが、その場合においても、共同審査請求人 各自が、総代を通じることなく単独で当該審査請求に関する一切の行為を行うこと ができる。 1 ア・エ 2 ア・オ 3 イ・ウ 4 イ・オ 5 ウ・エ
1
gyoseishoshi_2020_015
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2,020
15
問題15 再審査請求について定める行政不服審査法の規定に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1 法律に再審査請求をすることができる旨の定めがない場合であっても、処分庁の同意を得れば再審査請求をすることが認められる。 2 審査請求の対象とされた処分(原処分)を適法として棄却した審査請求の裁決(原裁決)があった場合に、当該審査請求の裁決に係る再審査請求において、原裁決は違法であるが、原処分は違法でも不当でもないときは、再審査庁は、裁決で、当該再審査請求を棄却する。 3 再審査請求をすることができる処分について行う再審査請求の請求先(再審査庁)は、行政不服審査会となる。 4 再審査請求をすることができる処分について、審査請求の裁決が既になされている場合には、再審査請求は当該裁決を対象として行わなければならない。 5 再審査請求の再審査請求期間は、原裁決があった日ではなく、原処分があった日を基準として算定する。
2
gyoseishoshi_2020_016
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2,020
16
問題16 不作為についての審査請求について定める行政不服審査法の規定に関する次のア ~エの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 ア 不作為についての審査請求が当該不作為に係る処分についての申請から相当の期 間が経過しないでされたものである場合、審査庁は、裁決で、当該審査請求を棄却 する。 イ不作為についての審査請求について理由がない場合には、審査庁は、裁決で、当 該審査請求を棄却する。 ウ不作為についての審査請求について理由がある場合には、審査庁は、裁決で、当 該不作為が違法または不当である旨を宣言する。 エ不作為についての審査請求について理由がある場合、不作為庁の上級行政庁では ない審査庁は、当該不作為庁に対し、当該処分をすべき旨を勧告しなければならな い。 1 ア・イ 2 ア・エ 3 イ・ウ 4 イ・エ 5 ウ・エ
3
gyoseishoshi_2020_017
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2,020
17
問題17 狭義の訴えの利益に関する次のア〜エの記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、正しいものの組合せはどれか。 ア 森林法に基づく保安林指定解除処分の取消しが求められた場合において、水資源 確保等のための代替施設の設置によって洪水や渇水の危険が解消され、その防止上 からは当該保安林の存続の必要性がなくなったと認められるとしても、当該処分の 取消しを求める訴えの利益は失われない。 イ 土地改良法に基づく土地改良事業施行認可処分の取消しが求められた場合におい て、当該事業の計画に係る改良工事及び換地処分がすべて完了したため、当該認可 処分に係る事業施行地域を当該事業施行以前の原状に回復することが、社会的、経 済的損失の観点からみて、社会通念上、不可能であるとしても、当該認可処分の取 消しを求める訴えの利益は失われない。 ウ 建築基準法に基づく建築確認の取消しが求められた場合において、当該建築確認 に係る建築物の建築工事が完了した後でも、当該建築確認の取消しを求める訴えの 利益は失われない。 エ 都市計画法に基づく開発許可のうち、市街化調整区域内にある土地を開発区域と するものの取消しが求められた場合において、当該許可に係る開発工事が完了し、 検査済証の交付がされた後でも、当該許可の取消しを求める訴えの利益は失われな い。 1 ア・イ 2 ア・ウ 3 イ・ウ 4 イ・エ 5 ウ・エ
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gyoseishoshi_2020_018
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2,020
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問題18 行政事件訴訟法が定める出訴期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれ か。 1 処分または裁決の取消しの訴えは、処分または裁決の日から6箇月を経過したと きは提起することができないが、正当な理由があるときはこの限りでない。 2 処分につき審査請求をすることができる場合において審査請求があったときは、 処分に係る取消訴訟は、その審査請求をした者については、これに対する裁決が あったことを知った日から6箇月を経過したときは提起することができないが、正 当な理由があるときはこの限りではない。 3 不作為の違法確認の訴えは、当該不作為に係る処分または裁決の申請をした日か ら6箇月を経過したときは提起することができないが、正当な理由があるときはこ の限りではない。 4 義務付けの訴えは、処分または裁決がされるべきことを知った日から6箇月を経 過したときは提起することができないが、正当な理由があるときはこの限りではな い。 5 差止めの訴えは、処分または裁決がされようとしていることを知った日から6箇 月を経過したときは提起することができないが、正当な理由があるときはこの限り ではない。
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gyoseishoshi_2020_019
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2,020
19
問題19 行政事件訴訟法が定める義務付け訴訟に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1 申請拒否処分がなされた場合における申請型義務付け訴訟は、拒否処分の取消訴訟と併合提起しなければならないが、その無効確認訴訟と併合提起することはできない。 2 行政庁が義務付け判決に従った処分をしない場合には、裁判所は、行政庁に代わって当該処分を行うことができる。 3 義務付け判決には、取消判決の拘束力の規定は準用されているが、第三者効の規定は準用されていない。 4 処分がされないことにより生ずる償うことのできない損害を避けるため緊急の必要がある場合には、当該処分につき義務付け訴訟を提起しなくとも、仮の義務付けのみを単独で申し立てることができる。 5 義務付け訴訟は、行政庁の判断を待たず裁判所が一定の処分を義務付けるものであるから、申請型、非申請型のいずれの訴訟も、「重大な損害を生じるおそれ」がある場合のみ提起できる。
3
gyoseishoshi_2020_020
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2,020
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【問題20】国家賠償法に関する次のア〜エの記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、正しいものの組合せはどれか。 ア同一の行政主体に属する複数の公務員のみによって一連の職務上の行為が行われ、その一連の過程で他人に損害が生じた場合、損害の直接の原因となった公務員の違法行為が特定できないときには、当該行政主体は国家賠償法1条1項に基づく損害賠償責任を負うことはない。 イ税務署長が行った所得税の更正処分が、所得金額を過大に認定したものであるとして取消訴訟で取り消されたとしても、当該税務署長が更正処分をするに際して職務上通常尽くすべき注意義務を尽くしていた場合は、当該更正処分に国家賠償法1条1項にいう違法があったとはされない。 ウ国家賠償法1条1項に基づく賠償責任は、国または公共団体が負うのであって、公務員個人が負うものではないから、公務員個人を被告とする賠償請求の訴えは不適法として却下される。 エ国家賠償法1条1項が定める「公務員が、その職務を行うについて」という要件については、公務員が主観的に権限行使の意思をもってする場合に限らず、自己の利をはかる意図をもってする場合であっても、客観的に職務執行の外形をそなえる行為をしたときは、この要件に該当する。 1 ア・イ 2 ア・ウ 3 イ・ウ 4 イ・エ 5 ウ・エ
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gyoseishoshi_2020_021
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【問題21】 国家賠償法に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、妥当なものはどれか。 1 宅地建物取引業法は、宅地建物取引業者の不正な行為によって個々の取引関係者が被る具体的な損害の防止、救済を制度の直接の目的とするものであるから、不正な行為をした業者に対する行政庁の監督権限の不行使は、被害者との関係においても、直ちに国家賠償法1条1項の適用上違法の評価を受ける。 2 建築基準法に基づく指定を受けた民間の指定確認検査機関による建築確認は、それに関する事務が行政庁の監督下において行われているものではないため、国家賠償法1条1項の「公権力の行使」に当たらない。 3 公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法、または同法を引き継いだ公害健康被害補償法*に基づいて水俣病患者の認定申請をした者が水俣病の認定処分を受けた場合でも、申請処理の遅延により相当の期間内に応答がなかったという事情があれば、当該遅延は、直ちに国家賠償法1条1項の適用上違法の評価を受ける。 4 裁判官がおこなう争訟の裁判については、その裁判の内容に上訴等の訴訟法上の救済方法で是正されるべき瑕疵が存在し、当該裁判官が付与された権限の趣旨に明らかに背いてこれを行使したと認め得るような事情がみられたとしても、国家賠償法1条1項の適用上違法の評価を受けることはない。 5 検察官が公訴を提起した裁判において、無罪の判決が確定したとしても、そのことから直ちに、起訴前の逮捕や勾留とその後の公訴の提起などが国家賠償法1条1項の適用上違法の評価を受けるということにはならない。
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gyoseishoshi_2020_022
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問題22 住民について定める地方自治法の規定に関する次のア~オの記述のうち、正しい ものの組合せはどれか。 ア 市町村の区域内に住所を有する者は、当該市町村およびこれを包括する都道府県 の住民とする。 イ住民は、日本国籍の有無にかかわらず、その属する普通地方公共団体の選挙に参 与する権利を有する。 ウ住民は、法律の定めるところにより、その属する普通地方公共団体の役務の提供 をひとしく受ける権利を有し、その負担を分任する義務を負う。 エ 日本国民たる普通地方公共団体の住民は、その属する普通地方公共団体のすべて の条例について、その内容にかかわらず、制定または改廃を請求する権利を有す る。 オ都道府県は、別に法律の定めるところにより、その住民につき、住民たる地位に 関する正確な記録を常に整備しておかなければならない。 1 ア・ウ 2 ア・オ 3 イ・ウ 4 イ・エ 5 エ・オ
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gyoseishoshi_2020_023
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2,020
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問題23 地方自治法の定める自治事務と法定受託事務に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1 都道府県知事が法律に基づいて行政処分を行う場合、当該法律において、当該処分を都道府県の自治事務とする旨が特に定められているときに限り、当該処分は自治事務となる。 2 都道府県知事が法律に基づいて自治事務とされる行政処分を行う場合、当該法律に定められている処分の要件については、当該都道府県が条例によってこれを変更することができる。 3 普通地方公共団体は、法定受託事務の処理に関して法律またはこれに基づく政令によらなければ、国または都道府県の関与を受けることはないが、自治事務の処理に関しては、法律またはこれに基づく政令によることなく、国または都道府県の関与を受けることがある。 4 自治紛争処理委員は、普通地方公共団体の自治事務に関する紛争を処理するために設けられたものであり、都道府県は、必ず常勤の自治紛争処理委員をおかなければならない。 5 都道府県知事は、市町村長の担任する自治事務の処理が法令の規定に違反していると認めるとき、または著しく適正を欠き、かつ明らかに公益を害していると認めるときは、当該市町村に対し、当該自治事務の処理について違反の是正または改善のため必要な措置を講ずべきことを勧告することができる。
5
gyoseishoshi_2020_024
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2,020
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問題24 地方自治法に基づく住民訴訟に関する次の記述のうち、法令および最高裁判所の 判例に照らし、妥当なものはどれか。 1 住民訴訟を提起した者が当該訴訟の係属中に死亡したとき、その相続人は、当該 地方公共団体の住民である場合に限り、訴訟を承継することができる。 2 住民訴訟を提起する者は、その対象となる財務会計行為が行われた時点において 当該普通地方公共団体の住民であることが必要である。 3 住民訴訟の前提となる住民監査請求は、条例で定める一定数の当該地方公共団体 の住民の連署により、これをする必要がある。 4 普通地方公共団体の議会は、住民訴訟の対象とされた当該普通地方公共団体の不 当利得返還請求権が裁判において確定したのちは、当該請求権に関する権利放棄の 議決をすることはできない。 5 住民訴訟を提起した者は、当該住民訴訟に勝訴した場合、弁護士に支払う報酬額 の範囲内で相当と認められる額の支払いを当該普通地方公共団体に対して請求する ことができる。
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gyoseishoshi_2020_025
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2,020
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問題25 情報公開をめぐる最高裁判所の判例に関する次の記述のうち、妥当なものはどれ か。 1 条例に基づく公文書非公開決定の取消訴訟において、被告は、当該決定が適法で あることの理由として、実施機関が当該決定に付した非公開理由とは別の理由を主 張することも許される。 2 行政機関情報公開法*に基づく開示請求の対象とされた行政文書を行政機関が保 有していないことを理由とする不開示決定の取消訴訟において、不開示決定時に行 政機関が当該文書を保有していなかったことについての主張立証責任は、被告が負 う。 3 条例に基づく公文書非公開決定の取消訴訟において、当該公文書が書証として提 出された場合には、当該決定の取消しを求める訴えの利益は消滅する。 4 条例に基づく公文書非開示決定に取消し得べき瑕疵があった場合には、そのこと により直ちに、国家賠償請求訴訟において、当該決定は国家賠償法1条1項の適用 上違法であるとの評価を受ける。 5 条例に基づき地方公共団体の長が建物の建築工事計画通知書についてした公開決 定に対して、国が当該建物の所有者として有する固有の利益が侵害されることを理 由としてその取消しを求める訴えは、法律上の争訟には当たらない。
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gyoseishoshi_2020_026
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問題26 自動車の運転免許に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 1 自動車の運転免許の交付事務を担当する都道府県公安委員会は合議制の機関であることから、免許の交付の権限は都道府県公安委員会の委員長ではなく、都道府県公安委員会が有する。 2 道路交通法に違反した行為を理由として運転免許停止処分を受けた者が、その取消しを求めて取消訴訟を提起したところ、訴訟係属中に免許停止期間が終了した場合、当該違反行為を理由とする違反点数の効力が残っていたとしても、当該訴訟の訴えの利益は消滅する。 3 運転免許証の「○年○月○日まで有効」という記載は、行政行為に付される附款の一種で、行政法学上は「条件」と呼ばれるものである。 4 自動車の運転免許は、免許を受けた者に対し、公道上で自動車を運転できるという権利を付与するものであるから、行政法学上の「特許」に当たる。 5 都道府県公安委員会は国家公安委員会の地方支分部局に当たるため、内閣総理大臣は、閣議にかけた方針に基づき都道府県公安委員会の運転免許交付事務を指揮監督することができる。
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gyoseishoshi_2020_027
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2,020
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問題27 制限行為能力者に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、誤っているものはどれか。 1 未成年者について、親権を行う者が管理権を有しないときは、後見が開始する。 2 保佐人は、民法が定める被保佐人の一定の行為について同意権を有するほか、家庭裁判所が保佐人に代理権を付与する旨の審判をしたときには特定の法律行為の代理権も有する。 3 家庭裁判所は、被補助人の特定の法律行為につき補助人の同意を要する旨の審判、および補助人に代理権を付与する旨の審判をすることができる。 4 被保佐人が保佐人の同意を要する行為をその同意を得ずに行った場合において、相手方が被保佐人に対して、一定期間内に保佐人の追認を得るべき旨の催告をしたが、その期間内に回答がなかったときは、当該行為を追認したものと擬制される。 5 制限行為能力者が、相手方に制限行為能力者であることを黙秘して法律行為を行った場合であっても、それが他の言動と相まって相手方を誤信させ、または誤信を強めたものと認められるときは、詐術にあたる。
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gyoseishoshi_2020_028
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2,020
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問題28 占有改定等に関する次のア〜オの記述のうち、民法の規定および判例に照らし、 妥当でないものの組合せはどれか。 ア 即時取得が成立するためには占有の取得が必要であるが、この占有の取得には、 外観上従来の占有事実の状態に変更を来たさない、占有改定による占有の取得は含 まれない。 イ 留置権が成立するためには他人の物を占有することが必要であるが、この占有に は、債務者を占有代理人とした占有は含まれない。 ウ 先取特権の目的動産が売買契約に基づいて第三取得者に引き渡されると、その後 は先取特権を当該動産に対して行使できないこととなるが、この引渡しには、現実 の移転を伴わない占有改定による引渡しは含まれない。 エ 質権が成立するためには目的物の引渡しが必要であるが、この引渡しには、設定 者を以後、質権者の代理人として占有させる、占有改定による引渡しは含まれない。 オ 動産の譲渡担保権を第三者に対抗するためには目的物の引渡しが必要であるが、 この引渡しには、公示性の乏しい占有改定による引渡しは含まれない。 1 ア・イ 2 ア・ウ 3 イ・エ 4 ウ・オ 5 エ・オ
4
gyoseishoshi_2020_029
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2,020
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問題29 根抵当権に関する次の記述のうち、民法の規定に照らし、正しいものはどれか。 1 被担保債権の範囲は、確定した元本および元本確定後の利息その他の定期金の2年分である。 2 元本確定前においては、被担保債権の範囲を変更することができるが、後順位抵当権者その他の第三者の承諾を得た上で、その旨の登記をしなければ、変更がなかったものとみなされる。 3 元本確定期日は、当事者の合意のみで変更後の期日を5年以内の期日とする限りで変更することができるが、変更前の期日より前に変更の登記をしなければ、変更前の期日に元本が確定する。 4 元本確定前に根抵当権者から被担保債権を譲り受けた者は、その債権について根抵当権を行使することができないが、元本確定前に被担保債務の免責的債務引受があった場合には、根抵当権者は、引受人の債務について、その根抵当権を行使することができる。 5 根抵当権設定者は、元本確定後においては、根抵当権の極度額の一切の減額を請求することはできない。
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gyoseishoshi_2020_030
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2,020
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問題30 A・B間において、Aが、Bに対して、Aの所有する甲建物または乙建物のうちいずれかを売買する旨の契約が締結された。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定に照らし、正しいものはどれか。 1 給付の目的を甲建物とするか乙建物とするかについての選択権は、A・B間に特約がない場合には、Bに帰属する。 2 A・B間の特約によってAが選択権者となった場合に、Aは、給付の目的物として甲建物を選択する旨の意思表示をBに対してした後であっても、Bの承諾を得ることなく、その意思表示を撤回して、乙建物を選択することができる。 3 A・B間の特約によってAが選択権者となった場合において、Aの過失によって甲建物が焼失したためにその給付が不能となったときは、給付の目的物は、乙建物になる。 4 A・B間の特約によって第三者Cが選択権者となった場合において、Cの選択権の行使は、AおよびBの両者に対する意思表示によってしなければならない。 5 A・B間の特約によって第三者Cが選択権者となった場合において、Cが選択をすることができないときは、選択権は、Bに移転する。
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gyoseishoshi_2020_031
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2,020
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問題31 Aは、Bに対して金銭債務(以下、「甲債務」という。)を負っていたが、甲債務 をCが引き受ける場合(以下、「本件債務引受」という。)に関する次の記述のう ち、民法の規定に照らし、誤っているものはどれか。 1 本件債務引受について、BとCとの契約によって併存的債務引受とすることがで きる。 2 本件債務引受について、AとCとの契約によって併存的債務引受とすることがで き、この場合においては、BがCに対して承諾をした時に、その効力が生ずる。 3 本件債務引受について、BとCとの契約によって免責的債務引受とすることがで き、この場合においては、BがAに対してその契約をした旨を通知した時に、その 効力が生ずる。 4 本件債務引受について、AとCが契約をし、BがCに対して承諾することによっ て、免責的債務引受とすることができる。 5 本件債務引受については、それが免責的債務引受である場合には、Cは、Aに対 して当然に求償権を取得する。
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gyoseishoshi_2020_032
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2,020
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問題32 同時履行の抗弁権に関する次の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥 当なものはどれか。 1 双務契約が一方当事者の詐欺を理由として取り消された場合においては、詐欺を 行った当事者は、当事者双方の原状回復義務の履行につき、同時履行の抗弁権を行 使することができない。 2 家屋の賃貸借が終了し、賃借人が造作買取請求権を有する場合においては、賃貸 人が造作代金を提供するまで、賃借人は、家屋の明渡しを拒むことができる。 3 家屋の賃貸借が終了し、賃借人が敷金返還請求権を有する場合においては、賃貸 人が敷金を提供するまで、賃借人は、家屋の明渡しを拒むことができる。 4 請負契約においては仕事完成義務と報酬支払義務とが同時履行の関係に立つた め、物の引渡しを要する場合であっても、特約がない限り、仕事を完成させた請負 人は、目的物の引渡しに先立って報酬の支払を求めることができ、注文者はこれを 拒むことができない。 5 売買契約の買主は、売主から履行の提供があっても、その提供が継続されない限 り、同時履行の抗弁権を失わない。
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gyoseishoshi_2020_033
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2,020
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問題33 A所有の甲土地をBに対して建物所有の目的で賃貸する旨の賃貸借契約(以下、 「本件賃貸借契約」という。)が締結され、Bが甲土地上に乙建物を建築して建物 所有権保存登記をした後、AがCに甲土地を売却した。この場合に関する次の記述 のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当でないものはどれか。 1 本件賃貸借契約における賃貸人の地位は、別段の合意がない限り、AからCに移 転する。 2 乙建物の所有権保存登記がBと同居する妻Dの名義であっても、Bは、Cに対し て、甲土地の賃借権をもって対抗することができる。 3 Cは、甲土地について所有権移転登記を備えなければ、Bに対して、本件賃貸借 契約に基づく賃料の支払を請求することができない。 4 本件賃貸借契約においてAからCに賃貸人の地位が移転した場合、Bが乙建物に ついて賃貸人の負担に属する必要費を支出したときは、Bは、Cに対して、直ちに その償還を請求することができる。 5 本件賃貸借契約の締結にあたりBがAに対して敷金を交付していた場合におい て、本件賃貸借契約が期間満了によって終了したときは、Bは、甲土地を明け渡し た後に、Cに対して、上記の敷金の返還を求めることができる。
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gyoseishoshi_2020_034
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2,020
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問題34 医療契約に基づく医師の患者に対する義務に関する次の記述のうち、民法の規定 および判例に照らし、妥当なものはどれか。 1 過失の認定における医師の注意義務の基準は、診療当時のいわゆる臨床医学の実 践における医療水準であるとされるが、この臨床医学の実践における医療水準は、 医療機関の特性等によって異なるべきではなく、全国一律に絶対的な基準として考 えられる。 2 医療水準は、過失の認定における医師の注意義務の基準となるものであるから、 平均的医師が現に行っている医療慣行とは必ずしも一致するものではなく、医師が 医療慣行に従った医療行為を行ったからといって、医療水準に従った注意義務を尽 くしたと直ちにいうことはできない。 3 医師は、治療法について選択の機会を患者に与える必要があるとはいえ、医療水 準として未確立の療法については、その実施状況や当該患者の状況にかかわらず、 説明義務を負うものではない。 4 医師は、医療水準にかなう検査および治療措置を自ら実施できない場合におい て、予後(今後の病状についての医学的な見通し)が一般に重篤で、予後の良否が 早期治療に左右される何らかの重大で緊急性のある病気にかかっている可能性が高 いことを認識できたときであっても、その病名を特定できない以上、患者を適切な 医療機関に転送して適切な治療を受けさせるべき義務を負うものではない。 5 精神科医は、向精神薬を治療に用いる場合において、その使用する薬の副作用に ついては、その薬の最新の添付文書を確認しなくても、当該医師の置かれた状況の 下で情報を収集すれば足りる。
2
gyoseishoshi_2020_035
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2,020
35
問題35 特別養子制度に関する次のア〜オの記述のうち、民法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。 ア 特別養子は、実父母と養父母の間の合意を家庭裁判所に届け出ることによって成立する。 イ 特別養子縁組において養親となる者は、配偶者のある者であって、夫婦いずれもが20歳以上であり、かつ、そのいずれかは25歳以上でなければならない。 ウ すべての特別養子縁組の成立には、特別養子となる者の同意が要件であり、同意のない特別養子縁組は認められない。 エ 特別養子縁組が成立した場合、実父母及びその血族との親族関係は原則として終了し、特別養子は実父母の相続人となる資格を失う。 オ 特別養子縁組の解消は原則として認められないが、養親による虐待、悪意の遺棄その他養子の利益を著しく害する事由がある場合、または、実父母が相当の監護をすることができる場合には、家庭裁判所が離縁の審判を下すことができる。 1 ア・ウ 2 ア・オ 3 イ・ウ 4 イ・エ 5 ウ・オ
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gyoseishoshi_2020_036
gyoseishoshi
2,020
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問題36 運送品が高価品である場合における運送人の責任に関する特則について述べた次のア~オの記述のうち、商法の規定および判例に照らし、誤っているものの組合せはどれか。 ア 商法にいう「高価品」とは、単に高価な物品を意味するのではなく、運送人が荷送人から収受する運送賃に照らして、著しく高価なものをいう。 イ 運送品が高価品であるときは、荷送人が運送を委託するにあたりその種類および価額を通知した場合を除き、運送人は運送品に関する損害賠償責任を負わない。 ウ 荷送人が種類および価額の通知をしないときであっても、運送契約の締結の当時、運送品が高価品であることを運送人が知っていたときは、運送人は免責されない。 エ 運送人の故意によって高価品に損害が生じた場合には運送人は免責されないが、運送人の重大な過失によって高価品に損害が生じたときは免責される。 オ 高価品について運送人が免責されるときは、運送人の不法行為による損害賠償責任も同様に免除される。 1 ア・イ 2 ア・エ 3 イ・ウ 4 ウ・オ 5 エ・オ
2
gyoseishoshi_2020_037
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2,020
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問題37 株式会社の設立等に関する次のア~オの記述のうち、会社法の規定に照らし、正しいものの組合せはどれか。 ア 発起設立または募集設立のいずれの場合であっても、各発起人は、設立時発行株式を1株以上引き受けなければならない。 イ 株式会社の設立に際して作成される定款について、公証人の認証がない場合には、株主、取締役、監査役、執行役または清算人は、訴えの方法をもって、当該株式会社の設立の取消しを請求することができる。 ウ 現物出資財産等について定款に記載または記録された価額が相当であることについて弁護士、弁護士法人、公認会計士、監査法人、税理士または税理士法人の証明(現物出資財産等が不動産である場合は、当該証明および不動産鑑定士の鑑定評価)を受けた場合には、現物出資財産等については検査役による調査を要しない。 エ 株式会社が成立しなかったときは、発起人および設立時役員等は、連帯して、株式会社の設立に関してした行為について、その責任を負い、株式会社の設立に関して支出した費用を負担する。 オ 発起設立または募集設立のいずれの場合であっても、発起人は、設立時発行株式を引き受けた発起人または設立時募集株式の引受人による払込みの取扱いをした銀行等に対して、払い込まれた金額に相当する金銭の保管に関する証明書の交付を請求することができる。 1 ア・ウ 2 ア・エ 3 イ・エ 4 イ・オ 5 ウ・オ
1
gyoseishoshi_2020_038
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問題38 株式会社が自己の発行する株式を取得する場合に関する次の記述のうち、会社法の規定に照らし、誤っているものはどれか。 1 株式会社は、その発行する全部または一部の株式の内容として、当該株式について、株主が当該株式会社に対してその取得を請求することができることを定めることができる。 2 株式会社は、その発行する全部または一部の株式の内容として、当該株式について、当該株式会社が一定の事由が生じたことを条件としてその取得を請求することができることを定めることができる。 3 株式会社が他の会社の事業の全部を譲り受ける場合には、当該株式会社は、当該他の会社が有する当該株式会社の株式を取得することができる。 4 取締役会設置会社は、市場取引等により当該株式会社の株式を取得することを取締役会の決議によって定めることができる旨を定款で定めることができる。 5 株式会社が、株主総会の決議に基づいて、株主との合意により当該株式会社の株式を有償で取得する場合には、当該行為の効力が生ずる日における分配可能額を超えて、株主に対して金銭等を交付することができる。
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問題39 株主総会に関する次の記述のうち、会社法の規定に照らし、誤っているものはどれか。 1 株式会社は、基準日を定めて、当該基準日において株主名簿に記載または記録されている株主(以下、「基準日株主」という。)を株主総会において議決権を行使することができる者と定めることができる。 2 株式会社は、基準日株主の権利を害することがない範囲であれば、当該基準日後に株式を取得した者の全部または一部を株主総会における議決権を行使することができる者と定めることができる。 3 株主は、株主総会ごとに代理権を授与した代理人によってその議決権を行使することができる。 4 株主総会においてその延期または続行について決議があった場合には、株式会社は新たな基準日を定めなければならず、新たに定めた基準日における株主名簿に記載または記録されている株主が当該株主総会に出席することができる。 5 株主が議決権行使書面を送付した場合に、当該株主が株主総会に出席して議決権を行使したときには、書面による議決権行使の効力は失われる。
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問題40 公開会社であり、かつ大会社に関する次の記述のうち、会社法の規定に照らし、 誤っているものはどれか。 1 譲渡制限株式を発行することができない。 2 発行可能株式総数は、発行済株式総数の4倍を超えることはできない。 3 株主総会の招集通知は書面で行わなければならない。 4 会計監査人を選任しなければならない。 5 取締役が株主でなければならない旨を定款で定めることができない。
1
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問題41 次の文章の空欄 ア〜エに当てはまる語句を、枠内の選択肢(1~20)から 選びなさい。 このような労働組合の結成を憲法および労働組合法で保障しているのは、社会的・ 経済的弱者である個々の労働者をして、その強者であるアとの交渉において、対 等の立場に立たせることにより、労働者の地位を向上させることを目的とするもので あることは、さきに説示したとおりである。しかし、現実の政治・経済・社会機構の もとにおいて、労働者がその経済的地位の向上を図るにあたつては、単に対アと の交渉においてのみこれを求めても、十分にはその目的を達成することができず、労 働組合が右の目的をより十分に達成するための手段として、その目的達成に必要な イ や社会活動を行なうことを妨げられるものではない。 この見地からいつて、本件のような地方議会議員の選挙にあたり、労働組合が、そ の組合員の居住地域の生活環境の改善その他生活向上を図るうえに役立たしめるた め、そのウを議会に送り込むための選挙活動をすること、そして、その一方策と して、いわゆる統一候補を決定し、組合を挙げてその選挙運動を推進することは、組 合の活動として許されないわけではなく、また、統一候補以外の組合員であえて立候 補しようとするものに対し、組合の所期の目的を達成するため、立候補を思いとどま るよう勧告または説得することも、それが単に勧告または説得にとどまるかぎり、組 合の組合員に対する妥当な範囲のエ権の行使にほかならず、別段、法の禁ずると ころとはいえない。しかし、このことから直ちに、組合の勧告または説得に応じない で個人的に立候補した組合員に対して、組合のエをみだしたものとして、何らか の処分をすることができるかどうかは別個の問題である。 (最大判昭和43年12月4日刑集22巻13号1425頁) 1 統制 5 政治献金 9 支配 13 管理運営 17 利益代表 2 過半数代表 6 国民 10 公権力 14 自律 18国 3 争議行為 7 地域代表 11 職能代表 15 公益活動 19 私的政府 4 指揮命令 8 政治活動 12 経済活動 16 純粋代表 20 使用者
20,8,17,1
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問題42 次の文章の空欄 ア 〜 エに当てはまる語句を、枠内の選択肢(1〜20)から 選びなさい。 行政指導とは、相手方の任意ないし合意を前提として行政目的を達成しようとする 行政活動の一形式である。 行政手続法は、行政指導につき、「行政機関がその任務又はアの範囲内において 一定の行政目的を実現するために特定の者に一定の作為又は不作為を求める指導、 イ、助言その他の行為であって処分に該当しないもの」と定義し、行政指導に関 する幾つかの条文を規定している。例えば、行政手続法は、行政指導ウにつき、 「同一の行政目的を実現するため一定の条件に該当する複数の者に対し行政指導をし ようとするときにこれらの行政指導に共通してその内容となるべき事項」と定義し、 これが、エ 手続の対象となることを定める規定がある。 行政指導は、一般的には、法的効果をもたないものとして処分性は認められず抗告 訴訟の対象とすることはできないと解されているが、行政指導と位置づけられている 行政活動に、処分性を認める最高裁判決も出現しており、医療法にもとづくイに ついて処分性を認めた最高裁判決(最二判平成17年7月15日民集59巻6号1661 頁)が注目されている。 1 通知 2 通達 3 聴聞 4 所掌事務 5 告示 6 意見公募 7 担当事務 8 基準 9 勧告 10 命令 11 弁明 12 審理 13 担任事務 14 告知 15 自治事務 16 指針 17 要綱 18 規則 19 所管事務 20 指示
4,9,16,6
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問題43 次の文章は、普通地方公共団体の議会の議員に対する懲罰等が違法であるとして、当該懲罰を受けた議員が提起した国家賠償請求訴訟に関する最高裁判所の判決の一節である(一部修正してある)。空欄ア~エに当てはまる語句を、枠内の選択肢(1~20)から選びなさい。 本件は、被上告人(議員)が、議会運営委員会が厳重注意処分の決定をし、市議会議長がこれを公表したこと(以下、これらの行為を併せて「本件措置等」という。)によって、その名誉を毀損され、精神的損害を被ったとして、上告人(市)に対し、国家賠償法1条1項に基づき損害賠償を求めるものである。これは、アの侵害を理由とする国家賠償請求であり、その性質上、法令の適用による終局的な解決に適しないものとはいえないから、本件訴えは、裁判所法3条1項にいうイに当たり、適法というべきである。 もっとも、被上告人の請求は、本件視察旅行を正当な理由なく欠席したことを理由とする本件措置等が国家賠償法1条1項の適用上違法であることを前提とするものである。 普通地方公共団体の議会は、憲法の定めるウに基づき自律的な法規範を有するものであり、議会の議員に対する懲罰その他の措置については、エの問題にとどまる限り、その自律的な判断に委ねるのが適当である。そして、このことは、上記の措置がアを侵害することを理由とする国家賠償請求の当否を判断する場合であっても、異なることはないというべきである。 したがって、普通地方公共団体の議会の議員に対する懲罰その他の措置が当該議員のアを侵害することを理由とする国家賠償請求の当否を判断するに当たっては、当該措置がエの問題にとどまる限り、議会の自律的な判断を尊重し、これを前提として請求の当否を判断すべきものと解するのが相当である。 1 公法上の地位 2 一般市民法秩序 3 直接民主制 4 既得権 5 地方自治の本旨 6 知る権利 7 制度改革訴訟 8 行政立法 9 立法裁量 10 議会の内部規律 11 私法上の権利利益 12 統治行為 13 公法上の当事者訴訟 14 道州制 15 権力分立原理 16 当不当 17 自己情報コントロール権 18 法律上の争訟 19 抗告訴訟 20 司法権
11,18,5,10
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問題47 普通選挙に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 1 アメリカでは、女性参政権に反対した南軍が南北戦争で敗れたため、19世紀末には男女普通選挙が実現した。 2 ドイツでは、帝政時代には男子についても普通選挙が認められていなかったが、ワイマール共和国になって男女普通選挙が実現した。 3 日本では、第一次世界大戦後に男子普通選挙となったが、男女普通選挙の実現は第二次世界大戦後である。 4 スイスでは、男子国民皆兵制と直接民主主義の伝統があり、現在まで女子普通選挙は行われていない。 5 イギリスでは、三次にわたる選挙法改正が行われ、19世紀末には男女普通選挙が実現していた。
3
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問題48 「フランス人権宣言」に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。 1 個人の権利としての人権を否定して、フランスの第三身分の階級的な権利を宣言したものである。 2 人権の不知、忘却または蔑視が、公共の不幸と政府の腐敗の原因に他ならない、とされている。 3 人は生まれながらに不平等ではあるが、教育をすることによって人としての権利を得る、とされている。 4 あらゆる主権の源泉は、神や国王あるいは国民ではなく、本質的に領土に由来する、とされている。 5 権利の保障が確保されず、権力の分立が規定されないすべての社会は公の武力を持ってはならない、とされている。
2
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問題49 日本のバブル経済とその崩壊に関する次の文章の空欄Ⅰ~Ⅴに当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。 1985年のプラザ合意の後にⅠが急速に進むと、Ⅱに依存した日本経済は大きな打撃を受けた。Ⅰの影響を回避するために、多くの工場が海外に移され、産業の空洞化に対する懸念が生じた。 G7諸国の合意によって、為替相場が安定を取り戻した1987年半ばから景気は好転し、日本経済は1990年代初頭まで、平成景気と呼ばれる好景気を持続させた。 Ⅲの下で調達された資金は、新製品開発や合理化のための投資に充てられる一方で、株式や土地の購入にも向けられ、株価や地価が経済の実態をはるかに超えて上昇した。こうした資産効果を通じて消費熱があおられ、高級品が飛ぶように売れるとともに、さらなる投資を誘発することとなった。 その後、日本銀行がⅣに転じ、またⅤが導入された。そして、株価や地価は低落し始め、バブル経済は崩壊、平成不況に突入することとなった。 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 1 円安 外需 低金利政策 金融引締め 売上税 2 円安 輸入 財政政策 金融緩和 売上税 3 円高 輸出 低金利政策 金融引締め 地価税 4 円高 外需 財政政策 金融緩和 売上税 5 円高 輸入 高金利政策 金融引締め 地価税
3
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問題50 日本の国債制度とその運用に関する次のア〜オの記述のうち、妥当なものの組合せはどれか。 ア 東京オリンピックの 1964年の開催に向けたインフラ整備にかかる財源調達を目的として、1950年代末から建設国債の発行が始まった。 イ いわゆる第二次臨時行政調査会の増税なき財政再建の方針のもと、落ち込んだ税収を補填する目的で、1980年代に、初めて特例国債が発行された。 ウ 1990年代初頭のバブル期には、税収が大幅に増大したことから、国債発行が行われなかった年がある。 エ 東日本大震災からの復旧・復興事業に必要な財源を調達する目的で、2011年度から、復興債が発行された。 オ 増大する社会保障給付費等を賄う必要があることから、2014年度の消費税率の引上げ後も、毎年度の新規国債発行額は30兆円を超えている。 1 ア・イ 2 ア・ウ 3 イ・エ 4 ウ・オ 5 エ・オ
5
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問題51 日本の子ども・子育て政策に関する次のア〜オの記述のうち、妥当なものの組合 せはどれか。 ア 児童手当とは、次代の社会を担う児童の健やかな成長に資することを目的とし、 家庭等における生活の安定に寄与するために、12歳までの子ども本人に毎月一定 額の給付を行う制度である。 イ 児童扶養手当とは、母子世帯・父子世帯を問わず、ひとり親家庭などにおける生 活の安定と自立の促進に寄与し、子どもの福祉の増進を図ることを目的として給付 を行う制度である。 ウ 就学援助とは、経済的理由によって、就学困難と認められる学齢児童生徒の保護 者に対し、市町村が学用品費や学校給食費などの必要な援助を与える制度であり、 生活保護世帯以外も対象となるが、支援の基準や対象は市町村により異なってい る。 エ 小学生以下の子どもが病気やけがにより医療機関を受診した場合、医療費の自己 負担分は国費によって賄われることとされ、保護者の所得水準に関係なく、すべて の子どもが無償で医療を受けることができる。 オ 幼稚園、保育所、認定こども園の利用料を国費で賄う制度が創設され、0歳から 小学校就学前の子どもは、保護者の所得水準に関係なくサービスを無償で利用でき ることとされた。 1 ア・エ 2 ア・オ 3 イ・ウ 4 イ・エ 5 ウ・オ
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問題52 新しい消費の形態に関する次のア〜エの記述のうち、妥当なものの組合せはどれ か。 ア 定額の代金を支払うことで、一定の期間内に映画やドラマなどを制限なく視聴で きるサービスは、ギグエコノミーの一つの形態である。 イシェアリングエコノミーと呼ばれる、服や車など個人の資産を相互利用する消費 形態が広がりつつある。 ウ 戸建住宅やマンションの部屋を旅行者等に提供する宿泊サービスを民泊と呼び、 ホテルや旅館よりも安く泊まることや、現地の生活体験をすることを目的に利用す る人々もいる。 エ詰替え用のシャンプーや洗剤などの購入は、自然環境を破壊しないことに配慮し たサブスクリプションの一つである。 1 ア・イ 2 ア・エ 3 イ・ウ 4 イ・エ 5 ウ・エ
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2,020
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問題53 現在の日本における地域再生、地域活性化などの政策や事業に関する次のア〜オ の記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。 ア まち・ひと・しごと創生基本方針は、地方への新しい人の流れをつくるとともに に、地方に仕事をつくり、人々が安心して働けるようにすることなどを目的として いる。 イ 高齢化、過疎化が進む中山間地域や離島の一部では、アート(芸術)のイベント の開催など、アートを活用した地域再生の取組みが行われている。 ウ 地域おこし協力隊は、ドーナツ化や高齢化が進む大都市の都心部に地方の若者を 呼び込み、衰退している町内会の活性化や都市・地方の交流を図ることを目的とし ている。 エ シャッター街の増加など中心市街地の商店街の衰退が進むなかで、商店街の一部 では空き店舗を活用して新たな起業の拠点とする取組みが行われている。 オ エリアマネジメントは、複数の市町村を束ねた圏域において、中心都市の自治体 が主体となって、民間の力を借りずに地域活性化を図ることを目的としてい 1 ア・イ 2 ア・エ 3 イ・ウ 4 ウ・オ 5 エ・オ
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ShigyoBench: 日本の士業資格試験ベンチマーク

日本の国家資格試験(士業)の過去問題を収録したLLM評価用ベンチマークデータセットです。

概要

項目
総問題数 9,859問
年度範囲 1988-2025
試験種別 8種類
形式 多肢選択式

収録試験

試験名 exam_type 問題数
司法試験予備試験 shihou_yobi 2,150
宅地建物取引士試験 takken 1,950
公認会計士試験 cpa 1,918
司法試験 shihou 1,537
弁理士試験 benrishi 1,200
不動産鑑定士試験 fudosan_kanteishi 400
司法書士試験 shihoshoshi 392
行政書士試験 gyoseishoshi 313

データ形式

{
  "id": "gyoseishoshi_2019_002",
  "exam_type": "gyoseishoshi",
  "year": 2019,
  "question_number": 2,
  "question": "問題文...",
  "answer": "5",
  "subject": ""
}
フィールド 説明
id 一意識別子 (試験種別_年度_問題番号)
exam_type 試験種別コード
year 出題年度 (西暦)
question_number 問題番号
question 問題文 (選択肢を含む)
answer 正解の選択肢番号
subject 科目 (一部の試験のみ)

使用方法

from datasets import load_dataset

dataset = load_dataset("todo1111/shigyobench")

# 特定の試験のみ抽出
takken = dataset.filter(lambda x: x["exam_type"] == "takken")

# 特定の年度のみ抽出
recent = dataset.filter(lambda x: x["year"] >= 2020)

評価方法

正解率 (Accuracy) で評価します。LLMの出力から選択肢番号を抽出し、answerフィールドと比較してください。

ライセンス・免責事項

  • 本データセットは CC-BY-NC-4.0 ライセンスで提供されます
  • 元の試験問題の著作権は各試験実施機関に帰属します
  • 研究・教育目的での利用を想定しています
  • 本データセットの利用により生じた損害について、作成者は責任を負いません

出典

本データセットは以下の機関が公開する過去問題を加工して作成しました:

  • 法務省(司法試験、司法試験予備試験、司法書士試験)
  • 国土交通省(宅地建物取引士試験、不動産鑑定士試験)
  • 金融庁・公認会計士監査審査会(公認会計士試験)
  • 特許庁(弁理士試験)
  • 総務省(行政書士試験)

バージョン履歴

  • v0.1.0 (2025-01-22): 初回リリース

Citation

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